地味ですが英単語を覚えるというのは、英語学習の基本中の基本です。単語の意味が分からなければ、そこで全てはストップです。どれだけ文法知識があっても、リスニングスキルを磨いても、単語の意味を知らなければ、英語を言葉として理解することは出来ません

 

余談ですが、よく英会話教材や英語本で謳われている『聞くだけでOK』といった類の宣伝文句が事実ではないのも、こういった理由からです。意味を知っている単語の数を増やさなければ、語学力が上達することはあり得ないからです。

 

意味の知らない単語を幾ら聞いても、理解出来るようにはなりません。言葉とすら認識できないと思います。(アラビア語のような全く分からない言葉を聞いてみれば、このことが痛感するはずです。)

 

そういったわけで、英単語を覚えるというのは極めて重要なのですが、ではどんなふうに勉強すればいいのでしょうか?

 

やってはいけないことは丸暗記です。学校で単語帳を作って、テスト前に1個ずつ覚えていくという勉強をした経験があると思いますが、そこで覚えたものって、その後も記憶に残っていましたか?

 

忘れてしまったことが多かったのではと思います。

 

これは学習法として、あまり意味が無いと言うことです。丸暗記は一時的に覚えることは出来ても長期的に記憶に残すことは難しいです。時間の経過とともに忘れてしまいます。

 

ちなみに、これも余談ですが、しっかり記憶した英単語というのは、幾ら時間が経っても忘れることはありません。私自身、英語とはすっかり無縁の生活を送った時期が6年ぐらいありましたが、それだけのブランクがあっても、言葉の意味を忘れるということはありませんでした。

 

リスニングやスピーキングのスキルは落ちましたが、英単語の意味を忘れることはなく、見ればすぐに思い出しました。ブランクがあるから忘れたという人は覚え方が悪い証拠です。

 

効率的な英単語の覚え方

 

1:文章のなかで覚える

英単語は文脈の中で意味を把握すると記憶に残りやすくなります。そのためには英文を読むことです。新聞や雑誌、何でもいいのですが、リーディングの勉強をしながら英単語の知識を増やしていきましょう。

 

文章を読んで、分からないところがあったら、その都度辞書で意味を確認すればOKです。最後まで一通り読み終えたら、また読み返します。これを繰り返して、辞書なしでも読めるようになる頃には完璧に覚えているはずです。

 

TOEICや英検といった特定の資格を受験するということであれば、その資格の対策問題集を利用すると効率的です。

 

2:音読をする

文章の意味を理解した後、それを声に出して読むと、一層覚えやすくなります。音読は驚異的に高い学習効果をもたらすので本当にオススメです。

 

洋楽が好きな人は歌詞を覚えて歌うというのもいいと思います。楽しみながら単語力を増やせます。

 

3:書いて覚える

意味を把握した文章を紙に書くことも記憶力アップにつながります。音読と両方同時に取り組んでもいいですし、どちらか自分に合うほうを選択してもOKです。

 

4:接頭語・接尾語の知識を身につける

英単語には『pre-(前)』、『-able(できる)』、『-er(人)』というふうに決まったパターンがあります。これらを接頭語・接尾語と言いますが、知識として把握しておくと、知らない単語を見た時にも、意味を理解しやすくなります。

 

たとえば、『player』は『プレーする』に人を意味する『er』がついているので『選手』ですし、『driver』は『運転する』の『drive』に『er』なので『運転する人=運転手』となります。

 

また、私は実践したことがありませんが『player,driver,runner,maker,claimer』のように同じパターンの単語を一まとめで覚えるという学習法もあります。同種類の意味を持つ単語をまとめることで、覚えやすくなるという効果があります。

 

唯一、単語を丸暗記して効果がある学習法かもしれません。

 

インターネットで検索すると、代表的な接頭語・接尾語を一覧表示しているサイトがみつかります。そういったサイトを利用して勉強するのもいいでしょう。こちらのページ『英語の接頭語・接尾語を学べるページ一覧』におすすめのサイトをまとめてみましたので、参考にしてください。

 

ただ、個人的な意見としては、接頭語・接尾語を覚えるのは、ある程度語彙力を身につけるまで待ったほうがいいと思います。上記のような練習法は知っている単語と知らない単語が混じっている時に効果を発揮します。

 

知らない単語ばかりだと、覚えるのが大変なので効率が落ちると思います。