英語をできるようになるにはどうすればいいですか?

 

こんな質問が毎週1通は必ずメールで送られてきますが、そのときには私は必ずこんな質問を返しています。

 

英語をできるようになりたい目的は何ですか?

 

こんな質問をする真意はこういうことです。

 

コトバというのは、読む、聴く、話す、書くの4つから成り立っています。ですから、英語をできるようになるにはこの4つのスキルを鍛える必要があります。

 

しかし、それにはとんでもない時間と労力を必要とします。多分、全てのスキルをネイティブ並にしようとしたら、10年では足りないのではないでしょうか。それぐらい大変です。

 

ですから現実問題としては、自分が本当に必要な部分だけを重点的に勉強するというふうに割り切ったほうが効率がよくなります。

 

英語でメールのやりとりができればそれでいいというのであれば文法と語彙力、それにライティングスキルを組み合わせれば、とりあえずOKです。

 

一方、映画を字幕なしで楽しみたいという人にとっては、ライティングスキルはなくてもどうにかなるものです。また、仕事で英語を使うという場合には、日常会話やスラングを覚えるより、その仕事の分野のコトバに精通したほうが正解です。

 

一方、語学留学するので、そのまえに少しでもという人は、スラングなども重点的に勉強しておいたほうがいいわけです。
こんなふうに英語で何をしたいのか?という目的によって、勉強のしかたが大きく違ってきます。

 

もちろん最終目標は読み書きも聴いて話すことも全てできるオールラウンドプレイヤーです。ただ、問題なのは、これをあなた自身が本当に望むかどうかです。英語は趣味、英語を勉強すること自体が好きという人であれば、全てのスキルを万遍なくというのはいいと思います。

 

しかし、とりあえず英文を読めればいいという人にリスニングやスピーキングの勉強をしなさいといっても、ヤル気が続かないでしょう。

 

英語をできるようになりたいというのは、何か見返りを期待してのはずです。それは決して金銭的なものだけではなく、充実感や満足感かもしれませんし、『周りから褒められる』という見栄かもしれません。

 

動機は人それぞれですし、それに優越はありません。本人が心から望むものであれば、何でも構わないと思います。私も学生時代、通っていた英会話スクールで、同じ生徒の女の子から褒められるのが嬉しくて、英語を勉強していたことがありますし・・・

 

もともと留学するという真剣な目的があって始めたのに、気がついたら途中から目的が変わっていました。(笑)

 

でも、そのおかげで本当に英語の力が伸びて留学できたので、結果的にはOKです。
誰でも自分が本当に望むものが叶えられるとあれば、努力を続けることができます。ですから、英語を勉強しようと思う本当の目的をキチンと把握することです。

 

こういうことって、まめにチェックしておかないと自分でも忘れてしまうものです。でも心は正直ですから、自分の目的から外れてしまうことをするとすぐにヤル気をなくしてしまいます

 

最近、ヤル気が出ないなあという人も、自分の原点を思い出す意味でチェックしてみてください。何か気づきがあるかもしれませんよ。