英語を勉強しようとしても、社会人にもなると、毎日が忙しくて学習時間が取れないという人が大半だと思います。睡眠時間を削って学習時間を確保したり、休みの日に集中してやろうとしても、無理をしすぎると、かえって続かないものです。
まとまった時間がとれないのであれば、ちょっとしたスキマを利用して、コツコツ積み重ねていきましょう。
5分、10分の空き時間であれば忙しい毎日のなかでも確保しやすいですし、短い時間だと、気軽に取り組めるので、案外集中できて、学習効果が高かったりします。
やりかたを工夫すれば、短い時間でも大きな効果を生むことが可能です。そのためのポイントをお伝えします。
復習をメインにする
復習をメインにするというのは、一度勉強したことを何度も繰り返すという意味です。たとえば、今日、300ページの英語学習書の1ページ目を勉強したとします。
普通だと次の日は2ページ目に進みますが、それはやめて、1ページ目をもう一度勉強します。
そのページの内容を自然に覚えてしまうぐらい、何度も繰り返します。
(通常、5~7回ぐらい繰り返せば、かなりの部分を覚えられます。)
そうやって、完璧に制覇した後に、新しいページに進んだほうが学んだことが着実に自分のものになります。
また、学んだことが土台となり、新しいことを勉強するときにも理解しやすくなります。英語に慣れていない人ほど、このやりかたは効果的です。
ちなみに新しい英単語やフレーズを覚えようとしたら、5分で1個といったところです。
しかし、一度勉強したことを繰り返すのであれば、5分で10~20個はいけるので、『いっぱい勉強した!』という満足感を得ることもできます。
題材は1個に絞る
復習をメインにすると、一度に勉強する範囲を絞って、その範囲内のことを徹底的に勉強してマスターするというやりかたになります。
従って、英語の参考書など、勉強に使う題材は1つで十分です。幾つも使うより、1つの題材を使い込みましょう。
題材は何でもいいのですが、飽きずに続けられるように、自分が楽しいと思えるモノを選びましょう。
長期間にわたって付き合うことになるパートナーですから、本屋さんに足を運び、実際に手にとって中身をチェックしながら決めてください。
難易度の高い本よりは、少しくらい簡単に感じるぐらいのほうがやりやすいです。
学習書でなくても構わない
勉強に使う題材は、英語の学習書でなくても構いません。興味が持てるものであれば、ペーパーバックでも絵本でも大丈夫です。
ただし、細切れ時間を活用すると意味では、いつでもどこでも出来るという状態が望ましいので、持ち運びが出来るものがいいでしょう。
スマートフォンやipadを利用している人であれば、電子辞書やお気に入りの海外サイトを見つけるのもいい方法です。
コンパクトな辞書をもつ
分からない単語やフレーズをすぐに調べられるように持ち運びが出来るコンパクトな辞書を1冊用意しておきましょう。
iPhoneを使っている人であれば、有名なアルクの英次郎のアプリが出ていますので、そちらを使うことをオススメします。
オススメのiPhoneアプリ:i英辞郎 122
http://itunes.apple.com/jp/app/id383099155?mt=8
『見る』が基本
英語をひたすら聞き流すというタイプの学習法ではなく、文章を読んで理解するという勉強法を主にしましょう。
読んで分からないことは聞いても理解できないからです。
ずっと聞き続けることで耳が慣れるといった効果もあるかもしれませんが、個人的な経験では非効率的です。
目で読んで理解して、耳で聞く
これが最も効率が良い学習法です。少ない時間を効率良く使うためにも、このプロセスを基本にしましょう。そのため、学習の素材は必ず英文があるものにすべきです。
(可能であれば)声に出す
英文を声に出して読む音読は理解度や記憶の定着度を促進させるので、非常に効果的です。
可能であれば音読を習慣にしましょう。電車の中など、声を出しづらい状況では、頭のなかで読むだけでもOKです。
1つずつの積み重ねを大切にする
5分、10分といった時間だと、出来ることは限られます。英単語を1個覚える、英語のフレーズを1つ言えるようになる。これぐらいかもしれませんが、この積み重ねが重要です。
このペースでも1年、2年と続ければ相当な量になりますし、勉強すればするほど、頭が英語に慣れるので、どんどん覚えるペースが速くなります。小さな積み重ねを大切にしましょう。
学習記録をつけて、ご褒美を自分にあげる
英語の勉強は長期戦です。
毎日、少しずつといったペースだと、なかなか効果を実感出来ず、やる気が落ちてしまうかもしれません。
それを防ぐために、学習記録を付けましょう。5分ごとに●を1個付けるといった感じです。10分なら2個です。
そして●印が100個たまったら、おいしいものを食べるといったご褒美を設定します。何気ないことですが、案外やる気が出ます。
ポイントは達成するまでに時間がかかりすぎないようにすることです。
ご褒美まで3ヶ月かかるといった感じだと、長すぎて嫌になってしまいます。
最初のうちは1週間ぐらいで叶うぐらいにして、慣れてきたら少しずつハードルをあげていきましょう。
達成するためにもっと勉強したくなるといった気持ちが自然にわき上がってくるぐらいがちょうどいいです。