この勉強法は、どちらかといえば上級者向けのものになります。但し、英語が全く出来ない人であっても、活用出来る部分もあるので、状況に応じて参考にして頂ければと思います。
さて、この『日常生活に英語を取り入れる』という勉強法ですが、内容はそれほど特別なことではありません。日本語で実行していることを少しずつ、英語でもやっていこうということです。
例えば、新聞を読むのであれば、英字新聞も読むようにしたり、NHKのニュースを観るのであれば、副音声にして英語でも観るというふうにです。色々なところで言われている、ありふれた方法ですが、特にある程度の実力を持つ人であれば、大きな効果を期待出来ます。
語学学習者向けに手加減された英語ばかりを相手にしていては、実力の伸びが止まってしまいます。生の英語を聴く機会を持つことは大きなアドバンテージになります。
もちろん、初心者の方であっても、挑戦したいという気持ちがあれば、少々難しくてもやってみてください。ポイントは自分の心です。やっていて楽しい、または興味を持ち続けることが出来るものであれば、絶対に役立ちます。
一方、読んだり聴いたりして退屈なことであれば、勉強を続けることが苦痛になりますので、止めたほうが賢明です。難しすぎて理解出来ないというのも同じです。
さて、最後ですが、英語を日常生活に取り入れる例として、新聞やニュースを紹介させて頂きましたが、これはあくまでも例です。
日頃、新聞を読まない人が英字新聞を読むのは無理があります。そもそも興味のない分野なのですから、関心も続かないですし、予備知識もありませんから理解するのも難しくなります。英語の勉強のためにやるというのは、実は挫折しやすいものです。何を英語でやるのかという点については、よくよく考えてください。
私の失敗例ですが、スポーツが好きなので、海外のスポーツ雑誌を読もうと思いました。しかし、私が興味のあるのは日本のプロ野球やサッカーであり、メジャーリーグにもセリエAにも興味がありませんでした。ですから、海外のスポーツ雑誌を読んでも全く関心がわかず、すぐに止めてしまいました。
今では海外のスポーツにも興味を持つようになったので、そうなると今度は自然に読み進めることが出来ます。こんなふうに、本当にそのテーマに興味を持てるかどうかが大きな分かれ目になります。生の英語に接するというのはハードルが高いことなので、自然とそのハードルを越える気になるぐらいのテーマを選んでください。
何か専門的に勉強している分野があれば、そのことを英語で学ぶのもいい方法です。ビジネス、自己啓発、営業、マーケティング、心理学、スポーツ、日本より海外のほうが進んでいる分野はたくさんあります。特に書籍に関しては、日本語に翻訳されていない良書がたくさんあります。
もし、海外の作家でお気に入りの人がいるのであれば、ねらい目です。間違いなく、日本語に翻訳されていない本があるはずです。(本場のアマゾンで作家名で検索すれば、すぐに分かります。)自分のお気に入りの人であれば、読みやすいのでオススメです。
こういったやり方であれば、英語が苦手な人でもどうにかなるものなので、1度トライしてみてください。
キーワードは"好き"、"楽しい"ですよ。