英語の勉強と一口に言っても、色々なことをやらなければいけません。単語や熟語を覚えなくてはいけないし、文法の知識も覚えなければいけないし、リスニングの能力も鍛えなければいけないし・・・
本当に英語で会話をすることを目指すのであれば、英語を口にするスピーキングの練習も必要ですし、マナーなども覚えなければいけないかもしれません。
英語というのはこういった様々なスキルを総合したものですから、1つでも劣っているとダメです。例えば、文法は完璧、語彙力もある、本を読むのはカンタンという人でも、リスニングやスピーキングがダメだったら、会話能力はゼロに等しくなってしまいます。
(日本人に多いタイプですね。)
色々なことを均等にレベルアップしていかなければいけません。ここが特に初心者の方が苦労するポイントだと思います。あまりにもやることが多すぎて、何から手をつけていいのか分からなくなってしまうからです。
仕事でもそうかもしれませんが、やることが多すぎてプレッシャーがかかるときって、いい仕事は出来ないですよね。
一つのことをやっている間に、別のことを考えて、気ばかりが焦ると集中力が薄れて、結果的に能率が落ちてしまう。能率が落ちれば、ペースも落ちますからますます仕事に追われることになってしまう。
最悪の場合には、『どうしよう』と悩んでいるうちに、時間だけが過ぎてしまうことになってしまいます。
英語の学習も全く一緒です。あれもこれもと考えていると、結局焦りだけが募ることになり、何も進まなくなってしまいます。英語の場合、仕事と違って何が何でもやらなければということはあまりないですから、最後には学習そのものをやめてしまうということになってしまいます。
この悪循環を解決する手段は一つだけです。それは、1度に二つ以上のことをこなすことは出来ないということを認識することです。
例えば、1日10個のフレーズを覚えようとします。でも、10個をまとめて覚えることは出来ません。1度に覚えられるのは1つだけですから、その1個だけに集中します。これが結果的に一番効果的です。
やること(ノルマ)が多くて途方にくれそうになるときでも、1度に出来ることは一つだけですから、とにかく1つずつやることです。そのときは、その1つ以外のことは忘れるぐらいで構わないと思います。
そして、1つが終わったら、次の1つに取り掛かる。
結局これ以外やりようはありません。でも、このサイクルをこなしていけば、いつの間にか、たくさんのことをこなしているはずです。
こうやって続けていけば、短い時間で覚えられるようになりますので、効率も良くなります。ですから、最初は歩みが遅くても構いません。1つのことをやるのに1時間かかっても、1日かかっても構いません。1つずつ丁寧にこなしていってください。
一見遠回りのように思えるかもしれませんが、長い目で見れば一番能率的なやり方です。覚えるのが速い、遅いといっても英語を話せるようになるには数年はかかります。誰でも時間はかかるので、少しぐらい差があってもたいしたことはありません。
焦らずに、着実にこなしていけば、必ず満足出来る結果が出ます。