英語と日本語というのはもともと全く別の言語ですから、日本語の感覚で英語を捉えようとすると、微妙なニュアンスの違いが生じたり、思わぬコミュニケーションミスが生じたりします。

 

こういったことも最初のうちは仕方がないことですが、ビジネスマンとして仕事を円滑に進めるための方策として、英語の感覚をキチンと身につけることが理想です。

 

英語の感覚を身に付けるというのは、そうカンタンには出来ることではありません。しかしながら、勉強法を工夫することにより、少しずつですが、自分のものにしていくことが出来ます。

 

このページでは、その勉強法、英語の感覚を身に付けるポイントをご紹介します。いずれも地道な努力を必要とするものですが、続けていけば必ず効果が出るものばかりですので、ぜひ日ごろの学習に取り入れて頂ければと思います。

 

1. 英英辞典をチェックする

英英辞典というのは、単語の持つニュアンス、雰囲気に関する説明文がありますし、どんな場面で使えばいいのかという点についても触れられていますので、単語の本質を理解することが出来ます。

 

英和辞書の説明から想像するイメージと違いがあり、驚くことがあるかもしれませんが、これこそが英語の感覚です。 こういったことを理解するだけで、言葉のミスを防げる可能性が高くなります。

 

全ての単語を英英辞典でチェックすることは大変という人は、頻繁に使う単語だけでも意味をチェックしてみてください。

 

特に、『put』、『get』といった、今さら調べなくてもわかるよという単語ほど勘違いをしている可能性がありますので、そういった単語ほどチェックする癖をつけるようにしてください。

 

また、英英辞典はなるべく新しいモノにしてください。コトバは生き物なので、古いモノだと英英辞典であっても実際に使用されている意味とギャップが生じる可能性がありますので、古い辞書を使うのは危険です。

 

2. 難しいコトバを使わない

誰でも口にするような簡単なコトバを使うことも、間違いを防ぐポイントです。 多くの人が口にするコトバであれば、それだけ耳にする機会も多いわけですから、自然にコトバ特有のニュアンスやTPOの使い分けを学んでいることになります。

 

もし、理解に間違いがあっても、この時点で修正できます。 逆に誰も使わないような難しいコトバは実践で耳にする機会もないので、間違いを修正するチャンスもなく、失敗するハメになります。

 

実際、難しい単語と言うのは、ネイティブに話を聞いてみたら、日本で学ぶ意味とは、全く違っているということもあります。

 

もとから間違っていたというより、コトバの意味が時間とともに変化したというのが原因のようです。

 

また、会話というのは誰でも分かるように話すことが基本です。難しいコトバを使うとカッコいい、頭がいいと思われがちですが、全くの逆です。難しいことを誰でも分かるように易しく話せる人が、本当に頭のいい人です。難しいコトバ、ややこしいコトバを使うことは極力避けましょう。

 

3. 生きた英語を覚える機会を持つ

英語の間違いの原因として多いのは、昔はそういう意味で使っていたのだけれども、長い間に変化してきたということです。

 

コトバは生き物ですから、僅か数年間でも使われ方や微妙なニュアンスが変化することがあります。

 

一方、辞書というのは、数年間、内容が変わらないこともありますので、辞書で覚えたことが結果として違っているという可能性もあります。

 

辞書は作成するのに手間隙がかかるものでしょうから、これはある意味、仕方がないことかもしれませんが、そうなるとコトバの変化に追いつくのは難しくなります。(流行り言葉なんて、本当に一瞬で広まりますし。)

 

ですから、コトバの変化についていくためには、常に生の英語に触れている必要があります。

 

映画やテレビでも構わないですし、新聞・雑誌もOKです。ネイティブと話す機会があれば、それこそラッキーです。こういった環境も整えるようにしましょう。インターネットも有力なツールになります。

 

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