学生時代、私は神奈川県にある大学に通っていました。神奈川は横浜や座間、横須賀、厚木(正確には大和市ですが)など、各地に基地がある県なので、米軍基地でバイトをしている友達がたくさんいました。
基地のなかはアメリカ国内と一緒なので、ここでバイトをすれば、英語が話せるようになるかもという留学感覚で働く人が多かったのですが、話を聴く限り、そうでもないようです。
バイト先というのはマクドナルドやカフェなので、それほど言葉は必要としません。単純な会話で用が済んでしまいます。英語が堪能だったら、オーダーを取る時に軽く雑談なんてことも出来ますが、英語が出来ないわけですから・・・
そもそも、英語が出来ない時点で、皿洗いや厨房に回されることが多く、英語を勉強する機会とはならなかったようです。バイトとはいえ立派な仕事ですから、働く場所であっても学ぶ場所ではないということですね。
英語を学ぶという目的には、そぐわない場所なので、期待しないほうがいいでしょう。
米軍基地のバイトは時給も高くない
ちなみに、お金を稼ぐ場所として見た場合でも、米軍基地のバイトはそれほど良いところではありません。とりたてて時給が高いということはないですし、何よりも米ドル支給なので不便です。
日本円に両替しなければ使えませんが、日本の銀行は外貨の両替でけっこう手数料を取るので、その分、実入りが減ります。円高だったら、目も当てられません。
ただ、この点は円安だったら、お得感があるということで、頭のいい友達は円安の時に、1ヶ月だけバイトするといったことをしていました。
英語を話したいのであれば、家庭教師を雇うほうがいい
もし、目的が英語を話せるようになるため、アメリカ人と接する機会を持ちたいということであれば、米軍兵士の家族を家庭教師として雇ったほうが速いです。
インターネットで検索すれば仲介してくれる業者を探し出すことが出来ますが、あちらもバイト感覚なので安めです。プロの講師ではないので、教え方にはあまり期待しないほうが賢明ですが、知り合い作りという点では文句なしです。
バイトというのはお金をもらう立場なので、それなりの責任が発生します。一方、生徒であればお金を払って教えてもらう立場なので、なんら責任はありません。気楽な立場で自由に過ごすことが出来ます。
街中の英会話スクールに通うよりも割安なので、英語を学びたいというのであれば、こうしたほうがいいかなと思います。
ある意味、地元の人しか利用出来ないチャンスなので、有り難く活用しましょう。