このページでは英文でE-mailを書いたり、会議やプレゼンで使用する英文資料を作成するといった仕事の現場で通用する英語のライティングスキルを身につけるための勉強法についてお伝えします。
英語で交渉やプレゼンテーションを行うためのスピーキング・リスニングスキルを身につけるための勉強法については、下記のページにまとめてありますので、そちらを参照してください。
●交渉やプレゼンの技術、MTGでのやりとりができるようになりたい人向け
ビジネス英語勉強法:スピーキング・リスニングスキル
ビジネス英語に限らず、英語で文章を書くのが苦手という人は少なくありませんが、それも当然です。日本の英語教育のなかでライティングを学習する機会は殆どないからです。
学校英語ではリーディングや文法が中心ですし、英会話スクールはスピーキングやリスニングに焦点を当てているところが大半です。一部の専門学校や英会話スクールの特殊カリキュラムとして、勉強する機会が僅かにある程度です。
英語というのは場数です。多くの時間を割いて勉強すれば勉強するほど上達します。英語のライティングスキルを身につけたいのであれば、まずは書くことを習慣化することです。とにかく量をこなすべきです。
私は以前、ライティングスキルを向上させるため、新聞や雑誌の記事を読んで、自分の意見を400~800文字のショートエッセイにまとめるというトレーニングを実行していました。
1週間に1~2個のエッセイを書くという程度でしたが、それでも3ヶ月もすると自分でも実感出来るぐらいスキルアップしました。自分の意見をまとめるというトレーニングは資料作りにも役立つのでオススメです。
下記のような本を参考にするといいです。
ただ、これらはどちらかと言えば中級者・上級者向けの学習法なので、ライティングに慣れていない人だと、さっぱり筆が進まないということにもなるかもしれません。
そんな人にオススメのやりかたは基本的なビジネスフレーズを書いて覚えること、それらをベースに簡単な文章を書くトレーニングを行うことです。
日本語と同じように英語でもビジネス文書には決まった形式がありますので、そういった文書をスラスラと書けるように何度も書いて覚えます。
この場合、ビジネス英語のフレーズ集や文書集を利用するのもアリですが、それ以上にオススメなのが通信講座を利用することです。特にアルクのビジネス関係の講座はオススメです。
最大の利点は、必要なことが凝縮されていること。リサーチを行い、利用頻度・必要度が高いフレーズ、英文形式を抽出、重要なことを集中的に学べるようになっています。
覚えたその日からすぐに仕事で使えるような即戦力の知識を身につけることができます。アルクの公式サイトにテキストの一部がサンプルとして公開されているので、そちらを見ると分かりますが、実はアルクの通信講座のボリュームは決して多くありません。
もしかしたら少ないと思えるかもしれません。実際、1日30分程度の学習時間で済むようになっていますが、それだけの短い時間でも実力が身に付くように余計なことを一切省いて、本当に必要なことに集中する内容になっています。
英語を勉強するといっても、時間を確保するのは大変です。効果的に実力を付けるという意味では、しっかりしたカリキュラムが構成されている学習素材を利用するのがオススメです。
ビジネス英語に関連するアルクの講座は5つありますが、ライティングという目的に照らし合わせると『ライティングエイド』、もしくは『もう一度英語ビジネスchance』がオススメです。
前者はビジネスで必要な英文Eメールの作成スキルを学ぶ講座、後者は様々な形式のビジネス文書に焦点を当てた講座です。
ライティングエイドはライティングに特化した講座でレベルは高め、もう一度ビジネス英語chanceはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングを全般的に学ぶ講座でレベルは初中級といったところです。
もう一度ビジネス英語chanceの内容が難しく感じるようでしたら、初心者向けに内容が設定されている『もう一度英語 ビジネス Basic』 がオススメです。
サンプルで講座の難易度をチェックしつつ、自分の目的と照らし合わせて選択してみてください。
中級以上になると、基礎が身に付いていますので、こういった通信講座を受講する価値はあまり高くありません。
(受講してもいいのですが、既に知っていることばかりで、コストパフォーマンスが見合わないと思います。)
中級以上の方は、先ほどお伝えしたような英文エッセイを書くといったトレーニングや外国人相手のプレゼンのしかたや表現方法を勉強したほうがいいです。
ちょっと難しいのですが、下記のような本を利用するのがオススメです。
『英語プレゼンテーションの基本スキル』は、プレゼンテーションの組み立て方、構成方法を学ぶ本であり、プレゼン資料の作り方だけに焦点を当てている本では無いのですが、効果的な資料を作るために必要な考え方を学ぶことが出来ます。
ライティングというのは、ただ文章を書けばいいのではなく、どんなメッセージを伝えるのか、どんな順番で伝えるのかといった構成が重要なので、その点を学べる貴重な書籍です。
ライティングスキルの向上に直結するので、是非読んで頂きたい本です。