数年前、友人から聞いて感銘を受け、今でもはっきり覚えている話があります。『努力というものに関するプロとアマの認識の違い』についての話です。

 

具体的な内容としては物事が上手くいっている人の『努力している』というセリフと上手くいっていない人の『努力している』というセリフは一緒ではないというものでした。

 

たとえば、プロゴルファーが1日1000球、打ち込みをしているとします。これがプロの練習量です。一方、1日100球程度の練習をしているゴルフが上手なアマチュアがいるとします。

 

そのアマチュアがプロになる決意をします。そのとき、プロが1000球打っていることを知っているアマチュアは、それがプロの基準値ということがわかるので、自分もそれだけの練習をします。

 

しかし、プロの練習量を知らないアマチュアというのは、1日200球、300球程度の練習量になってしまうそうです。これって、プロの目からすれば全然足りません。

 

でも、本人はかなりの努力をしているつもりです。それまでの自分の練習量を2倍、3倍にしているのですから、そう思うのも無理はありません。

 

でも、実は本当にプロになりたかったら、その程度の練習量では足りません。足りないので当然うまくいきません。でも本人はその事実を知らないので、『努力しているのに、なぜうまくいかないのだろう?』というふうに悩み、『努力してもムダなんだ』、『運がないんだ』、『自分には才能がないんだ』というように違うところに原因を求め、諦めてしまいます。

 

努力が足りないだけという本当の原因にはたどり着かず、誤った判断をしてしまい挫折してしまう・・・

 

こんな話なのですが、英語学習でも同じことが言えます。英語が出来るようになる人と、そうでは無い人では、根本的に努力量が違います。出来ない人が口にする『私は努力している』というセリフは、実はたいしたことは無いというのが大半です。

 

それは、出来る人が陰でどれだけのことをしているのかイメージ出来ないからでしょう。だからこそ、これから英語を勉強するという人には、英語を話せる人=英会話の上級者から、その人がどんなことをしてきたのか、今、どんなことをしているのか話を聞くべきです。

 

周囲にいなくても、インターネットを使えば、そういった人を探し出すことは難しくありません。勇気を振り絞って、上級者に話を聞くべきです。英語の学習サークルなどに参加して、上級者とじかに接する機会を設けるのもいいことです。

 

こんなふうにすれば、英語を話せるようになるために、どれだけのことをしなければいけないのか、はっきりとイメージすることが出来るでしょう。

 

この意識付けが出来るかどうかというのは極めて重要です。