このところ、英語を話したり書いたりする機会が増えてきたのですが、そんな状況になって改めて実感するのがアウトプットの重要性です。

 

昔こそ、留学したり外資系企業で働いていたりするなかで、英語のアウトプット作業は日常茶飯事だったのですが、ここ数年は殆ど英語を使う機会がなく、映画を観たり、たまにペーパーバックや英字新聞を読むといった程度でした。

 

リスニングやリーディングといったインプットこそしているけど、ライティング・スピーキングのようなアウトプット作業はゼロでした。

 

それでどうなるかと言うと、英語の能力が全般的に落ちたような気がします。実際、昔は映画を字幕無しで観ることが出来たし、外人さんの言っていることも普通に理解できたのに、このところ映画は字幕がないとダメだし、海外旅行中、英語で話をする時、やりとりに苦労することもしばしばです。

 

その時は『英語を勉強していないからだ』と思っていたのですが・・・

 

アウトプット量が増えたら、英語のスキルは劇的に向上した

 

アウトプット量が増えたら、英語のスキルは劇的に向上した
このところ、英語版のHPを作りたいという人に頼まれて翻訳をしたり、海外の企業宛に送るビジネスメールの添削をする機会が増えたのですが、こうやってアウトプット作業をしていると、なぜかリスニングのスキルも向上して、それまでよりも容易に英語が聴き取れるようになりました。

 

あくまでも個人的な推測ですが、アウトプットって、とても頭を使うので言語能力が飛躍的にアップしているせいだと思います。

 

アウトプットが能力向上や知識の定着に役立つというのは事実で、本を読む時も、ただ読んで終わりという時と、内容や重要なポイントを書き出したり、人に伝えたりした時では、後者のほうが断然、覚えが良くなります。内容に対する理解も深まります。

 

そのため、学んだことをお互いに発表し合うような形式の勉強を奨める専門家も多いのですが、これはアウトプットの重要性を意味するものと言えます。

 

もちろん、アウトプットは自分のなかにあるものをはき出す作業なので、何もなければ意味はなくインプットも重要です。

 

ただ、日本人の語学学習ということに限っていえば、インプットとアウトプットを比較すると圧倒的にインプットのほうが多く、バランスがとれていません

 

私もその一人なのですが、だからこそアウトプット作業を少し多くするだけで、実感出来るぐらいの劇的な変化が起こったなのだと思います。ちなみに、私の場合、それこそ20~30時間程度のアウトプット作業で変化を経験出来たのですが、その理由の一つに今までの蓄積というものもあったと思います。

 

なんだかんだ言って、英語との付き合いは長いですし、そのなかには日本語同様に使っていた時期もあるので、知識量は膨大です。インプットしたものが多いだけに、アウトプットが活きてくるのだと思います。

 

だから昔はかなり英語をマジメに勉強したというような人ほど、アウトプット作業の効果は高いはずです。こんな人は、是非今すぐアウトプットする機会を取り入れてください。

 

初心者は英語のインプットとアウトプットのバランスを取った勉強法を

 

初心者は英語のインプットとアウトプットのバランスを取った勉強法を
学生時代は英語が苦手で何も覚えていないという人、これから実質的に初めて英語を勉強するという人は、最初からインプットとアウトプットのバランスを取るようにするといいです。

 

市販の参考書だとリスニングやリーディング、文法や語彙力に焦点を当てたものが多いのですが、これらは全てインプットです。もちろんインプットは重要なことなのですが、そこで終わるのではなく覚えたことをアウトプットする機会を設けることで、さらに大きな学習効果を期待できます

 

とは言っても、スピーキングというのは会話をすることなので、いきなりは難し過ぎます。そこでオススメなのは日記です。短いものでもいいので、日記を書く習慣を付けておくと、アウトプットの量が確保出来ます。

 

ただし、日記も知識の量が少ないと書けることは殆どないので、最初は日記の文章量や質にはこだわらないことです。

 

勉強を続けてTOEICのスコアで500、英検2級ぐらいのレベルになったら、アウトプットも十分に出来る知識量なので、英会話スクールに通ったり、英作文に挑戦するといったことをしてみましょう。

 

ライティングに関しては、与えられた課題に沿って文章を書いて提出、添削を受けるといった通信講座もありますので、そういったものを利用してもいいでしょう。

 

いずれにしても、リスニング・リーディングというインプットとスピーキング・ライティングといったアウトプットをバランス良く行うことが、効率的に語学力をアップさせる秘訣です。

 

日本で英語を勉強する場合、インプットに関しては幾らでも勉強出来ますが、アウトプットは自分が注意しないと、なかなか増えていきません。意識的にアウトプット学習を取り入れるようにしましょう。