繰り返し覚える（2）5個連続法
これは先ほど紹介した５回連続法の変形バージョンです。今度は一つの例文を５回繰り返すのではなく、５つの例文を一まとめにして繰り返す方法です。５つの例文をすらすら言えたらOKです。
この方法はある程度、例文のストックが増えた段階で行うと効果的です。５回連続法を完璧にマスターしたなと思えたら、次のステップとして５個連続法をオススメします。
繰り返し覚える（3）一期三会法
一期一会という言葉はご存知ですか？「出会いは一度しかない」という意味ですよね。これをもじったのが「一期三会法」です。
これは、一度覚えた例文を日時を変えて、三度覚えなおすという意味です。例えば、今日、Aという例文を覚えたとします。そしたら、次の日に復習します。その後、一週間後、一ヵ月後に再度復習します。これだけ繰り返しやれば、大抵は身に付きます。それだけ、復習は重要ということです。
キレイ・さっぱりの法則
この法則は「繰り返し覚える」ことの大切さを理解した人に読んで頂きたい方法です。この「キレイ・さっぱりの法則」ですが、別名、「諦めが肝心の法則」とも言います。（笑）
色々な例文を覚えているなかでは、どうしても覚えられないという例文も出てくると思います。また、一度覚えた文でも次の機会に思い出そうとした時には、やっぱり忘れているということもあるかと思います。
その時に、どうしても覚えられないという場合には、潔く諦めることも肝心です。今は無理でも、あなたの実力が上がるに連れて、覚えられるようになります。ですから、そのときに改めて覚えればいいのです。
では、何時覚えなおせばいいのか？これは全く気にする必要はありません。もし、重要な言い回し、頻繁に使われる言い回しならば、またその例文とめぐり合う機会が必ず訪れます。そのときにもう一度チャレンジすればよいのです。
ただ、諦めが早いのも問題ですから、目安としては、５回連続法で一日１５分、そして一期三会法を行って無理なら、今回は諦めましょう。無理に覚えようとするとストレスが溜まるだけですので、別の覚えやすい例文に時間をかけたほうが賢明です。
音を聞く
単純ですが、特に初心者には重要な方法です。それは音で覚えるということです。あなたが例文を覚える場合、英会話の本や例文集を活用すると思いますが、そのときには是非CD付きのものを選んでください。そして、必ず音を聞き、その通りに真似てみてください。
初心者の方は特にそうだと思いますが、目でみて、「こういうふうに喋るんだろうな」と考えていたことが、実際にNativeの発音を聞くと全然違っていたということもあります。これはあなたが英語の発音方法を理解していないせいかもしれませんし、Nativeの発音方法が理論上とは違っているというせいかもしれません。
いずれにしても、Nativeが口にしたことが理解できなければ、実際に会話は出来ませんから、彼らの発音方法をそのまま真似て覚えましょう。発音は重要な部分ですので、また別のコラムで詳しく説明したいと思います。
全ての教材を音声付きで揃えるというのは無理だと思いますが、音声付きの教材も一つは用意して活用してみてください。
ラジオ・学習テープの流しっぱなし
この方法は賛否両論、意見がはっきり分かれる方法です。否定派の意見はこうです。「ただ、英語を流しているだけでは絶対に聞き取れるようにはならない。」この意見自体は正しいです。しかし、それでも私はこの方法をオススメします。
それは、心理的効果が大きいからです。英語を流しているだけでも、「私は英語を勉強している」という気分になれます。こうした気分を日常的に持てるようになると、それだけで学習効果が上がります。もっと簡単に言うと、同じ例文をより短い時間で覚えられるようになるということです。
また、時にはどうしても勉強する気にならないという時もあります。こういった時には思いきって休んだほうがいいのですが、真面目に取り組んでいる人ほど、「さぼっている」という意識があり、休むこと自体がストレスになってしまいます。当然、休養になるはずもなく、学習効果も落ちていくという悪循環に陥ることになります。
こうしたときに、ただ英語を流しているだけでも、「英語に触れている」という安心感から気分が落ち着きます。こうして、気持ちをリフレッシュさせて、また学習に取り組めばいいのです。しかも、そのときには、先ほどの「私は一日中、英語を聞いているんだ！」という意識から自信がつき、学習効果が上がります。
実際に試してみると、スピーカーから聞こえてくる言葉を一つだけでも聞き取れると、かなり嬉しくて、やる気になったりするものです。ただ、流すだけでかまわないので、大変なことは何もありません。ダメもとで試してみてください。
