ネイティブの英語を聴いていると、どうしても聴き取れない(違うふうに聞こえてしまう)という箇所が出てくることがあると思います。

 

私自身、こういった経験はしょっちゅうしています。たとえば、このあいだTEDで道路の渋滞を解消する方法に関するスピーチを聴いていたら、『dense servant cool』という言葉が飛び込んできました。

 

下記の動画の33~35秒あたりの部分です。

 

 

Denseは密度が濃い、servantは奴隷、coolは冷たい、それともカッコイイ????

 

さっぱり意味が分かりません。渋滞の話とは全く関係無さそうなんだけどなと思いながら、スクリプトで確認したら『dense urban core』の間違いでした。

 

Urban coreは都心という意味なので、密集している都心部といった意味ですね。これだと話が通じます。

 

単なる私の聞き間違いだったのですが、問題はここからです。『dense urban core』と言っているんだと頭で理解したのに、何度聴き直しても『dense servant』 と聞こえてしまいます。

 

このままでは、一生聞き間違えたままです。こんな時、どうすればいいのかというのが、このページでお伝えしたいことです。

 

こういうケースに遭遇する人って多いと思います。私が実行している対処法は、ちょっと力技なのですが、それなりに効果がありますので、そんな人は是非参考にしてください。

 

聴き取れない英語と出会ったら、まずはその原因を追及する

 

まず、私が実行することは聞き間違いの原因を理屈で把握することです。

 

『dense urban core』の原因は考えてみると簡単なものだったのですが、理由は子音の後に母音が続くという発音になっていることです。

 

『dense』の発音をカタカナで表記すると『デンス』なのですが、『ス』は日本語の『す』とは違い、息を吐く時のような音になります。

 

『urban』は『アーバン』ですが、英語の子音の『ス』のあとに母音の『ア』がくると、二つの音がくっついて『サ』に聞こえます。『スァー』という感じですね。

 

そのため、『dense urban』が『デンス アーバン』ではなく『デンサーバン』と聞こえてしまったというわけです。

 

こうやって理屈で理解すると、『デンサーバン』と耳に飛び込んできたとき、『dense urban』という言葉を思い浮かべることが出来ます。

 

これで一安心です。

 

聴き取れるようになった英語は数日後に再確認する

 

ただし、これで終わってはいけません。一度聴き取れるようになったとしても、それまでの癖があるので、時間をおいて再度聴くと、昔の認識に戻ってしまうことがあります。

 

そのため、理解した英語は数日後、改めて聴いてみるようにします。そのとき、自然に正しく聴き取れるようだったらOKです。

 

聴き直してみた時に、誤って認識してしまった時には、また練習です。何度も聴き直して耳を慣れさせます。

 

ちなみに、何度聞き返しても正しく認識出来ないという英語があったら、わざと時間をおいて、数日後にもう一度試してみるのもオススメです。その日はダメだったのが、時間をおくだけで正しく聴き取れるようになっていることもあります。

 

20回ぐらい聴き直してもダメという場合には、その日は一端終了として、また数日後に再度、試してみてください。

 

英語の発音方法をキチンと理解しよう

 

最後に、このページで取り上げた英語の母音や子音の発音の話について、何を言っているのかサッパリ分からなかったという人は、英語の発音方法をキチンと勉強したほうがいいです。

 

参考書や学習教材がたくさんあるので、そういったものを利用して理屈で覚えたほうがいいです。そうしないと、いつまでも英語を完璧に聴き取れるようにはなりません。

 

こちらのページに、英語の発音の学び方についてまとめてありますので、参考にしてください。