英語のリスニングを学ぶうえで、最適な教材は何か?

 

『かかってこい!英会話』管理人が自分になりに、これはいいのではと思うものをあげさせて頂きます。良いと思うものは人それぞれなので、私がオススメというものが絶対に正しいというものではないので、参考意見の一つ程度に読んで頂ければと思います。

 

まず、前提として一口にオススメと言っても、学習者の実力によって違ってきます。当たり前の話ですが、これから英語を学ぼうとする初心者とTOEIC900といったバリバリの実力者では利用すべき教材が違ってきます

 

そもそも上級者の場合、市販のリスニング教材ではレベルが低すぎて使い物にならないはずです。教材というのは基本的に初心者層を対象にしているので、中級者や上級者の場合、リスニング教材を選ぶというよりも、自分で勉強法を工夫するという発想のほうがいいです。

 

また、リスニングが苦手といっても、その原因がリスニングスキルにあるとは限りません。ボキャブラリーが不足していて、聞こえている単語の意味が分からなくて、それで聴き取れないという可能性もあります。(意味の分からない言葉を聴き取ることは出来ません。)

 

リスニングスキルを伸ばすことと並行して、単語や文法知識を覚えるといったことも重要になってきます。

 

リスニング教材を選ぶ時にも、こういったことを頭に入れておく必要があります。かかってこい!英会話がオススメするリスニング教材は、その前提のもとにピックアップしていますので、この点をご了承ください。

 

初心者にオススメの英語リスニング教材

 

初心者の場合、英語が聴き取れない原因は二つあります。一つは聴き取り能力=リスニングスキルが不十分であること、二つ目は英語の発音を正確に理解していないことです。

 

リスニングスキルと発音知識は密接に関係しています。発音というのは英語の音そのものです。言葉というのは音のかたまりなので、英語の発音を理解していなかったら、言葉を聴き取ることも出来ません。

 

発音に対する理解が不十分なまま、リスニングスキルを鍛えるために、英語を聴いても効果は限定されます。

 

まずは英語の発音を理解する。そのうえでディクテーションやシャドーイングといったリスニングスキルを伸ばすためのトレーニングを行う。これが英語を聴き取れるようになるための最も効率的ば勉強法です。

 

従って、初心者にとってオススメのリスニング教材というのは発音とリスニング、両方のスキルをカバーしているものがベストです。

 

しかし、発音とリスニングを押さえている教材は少ないのが実情です。リスニング、発音、いずれかに特化した教材では良いものが多数存在するのですが、一つずつ教材を購入して勉強するのでは、学習効率が落ちますし、金銭的にもバカになりません。

 

両方を一度に学べる教材が理想なのですが、そういった観点で絞っていくとオススメなのが『リスニングパワー』です。

 

英語の発音を理解することを目的とした教材です。リスニングパワーの仕組みについて説明すると長くなるので、詳細はこちらのページを参考にして頂きたいのですが、とても理にかなった学習法です。

 

教材開発者のスコットペリーは東大やスタンフォード大学等、日米の一流大学で学生を指導してきた経験を持ち、アメリカ・日本で英語学習に関する著書を多数出版している英語学習のプロです。

 

JALやANA、本田、ソニーなど日系の多国籍企業の社員研修も多数こなしており、信頼性は十分です。

 

3~5万円ぐらいする語学教材のなかで、1万円ちょっとで購入出来るというコストパフォーマンスの良さもオススメの理由の一つです。

 

英語のリスニング教材としてはオススメです。

 

中級者にオススメの英語リスニング教材

 

中級者というのは、市販の学習書のCDや英語のニュースだと、けっこう聴き取れるけど、映画やネイティブ同士の会話となると、さっぱり分からなくなるといったレベルです。

 

英語学習者向けに易しくした英語であれば聴き取れるけど、生の英語となると厳しいというレベルですね。

 

このレベルというのは土台は出来ているので、地道なトレーニングを重ねるしかないというのが、正直なところです。高価な語学教材を購入して勉強する必要もありません

 

日本で学ぶのであれば、TOEICで高スコアを取得出来るように、TOEIC対策向けの学習書で勉強を続けていく、英語のニュース番組を聴き続けていくといったやりかたがオススメです。

 

プラスαの要素としては、ネイティブと会話をする機会を作るといいです。実際に会話をするというのは、かなりの刺激になります。話すというのはアウトプット作業になりますが、学習効率を飛躍的に高めることが出来ます。(こちらのページ『英語学習はインプットとアウトプットのバランスが大切』にその理由を書いてありますので、興味がある方はご覧ください。)

 

今では、マンツーマンレッスンを格安で提供しているスクールやスカイプを利用したオンラインレッスンなど、幾らでも低予算で英語を話す機会を確保することが出来ます。月1~2回程度で十分なので、英語を話す時間を設けるといいでしょう。

 

従ってリスニング教材はいらないという結論なのですが、あえて検討するとすれば、初心者同様、発音です。

 

英語の発音をまともに勉強したことがないという人の場合、ここがネックでリスニングが伸び悩んでいる可能性が大です。数年間、真面目に勉強してきているのに、どうしても聴き取りに難があるという人は、一度英語の発音をキチンと勉強しておいたほうがいいです。

 

このレベルの人であれば1週間もあれば、英語の発音をマスター出来ますし、リスニングスキルが文字通り劇的に変わる必要があります。

 

教材としては『リスニングパワー』がオススメですし、市販の書籍であれば、こちらのページ『発音に関する本』で紹介している本がオススメです。

 

上級者にオススメの英語リスニング教材

 

上級者というのはTOEICでいえば800、900といったレベルですが、ここまでくると教材は役立ちません。簡単過ぎるはずです。

 

ドラマやニュース等、ネイティブが耳にするものを題材に聴き取りのトレーニングを続けるのが一番です。そして、中級者向けのアドバイスと被るのですが、英語を話すアウトプットの機会を設けたほうがいいです。

 

中級者の方に対しては出来ればという感じなのですが、上級者の場合、個人的にはmustだと思っています。

 

このレベルになると、机上の勉強から得られるものが少なくなってきます。私自身も経験しているのですが、本を読んだり、テレビを観たりしても、出てくる言葉や表現は一緒なので、新しいものと出会える機会がなくなってきます。

 

一方、ネイティブと会話をすると、それまで殆どそういった経験がなかったからこそなのですが、それまで自分が知らなかったフレーズや言い方が満載でした。それ自体も勉強になりますし、知的刺激を受けて、学習のモチベーションアップにもつながりました。

 

今まで英語で話す機会がないまま、このレベルまで到達したという人にとっては、劇的な効果を生み出すチャンスでもあります。是非、英会話を学習のなかに取り入れることをオススメします。

 

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