英文法に関する学習書は、色々なものが出版されています。正直、どれがいいのか迷うぐらいだと思います。このページでは、書籍を選ぶときのポイントについてお伝えします。

 

一応、私なりに、『これがいいのでは』と思う本も数冊お伝えしますので、合わせて参考にして頂ければと思います。

 

初心者(英文法は苦手という人)向け

 

初心者層の人は、とにかく分かりやすさを重視すべきですが、何をもって分かりやすいとするのかは、その人によって違います。(Aさんにとっては分かりやすい本が、Bさんにとっては難しいということもあり得ます。)

 

そのため、まずは本屋さんで実際に本を手にとって、じっくり中身を確認するようにしましょう。立ち読みが必須です。

 

あまりも多すぎて、どこから探したらいいのか分からないという人は、下記のいずれかに当てはまる本からチェックしていくことをオススメします。

 

高校生向け・中学生向けの本

高校生向けの参考書を使うというのは、初心者の場合、いい選択肢です。基礎から学べるからです。高校生向けの本でも難しい場合には中学生向けのものにすればいいでしょう。

 

イラストが多い本

初心者向けの学習書には、視覚でイメージできるようにイラストを多用しているものが少なくありません。イラストが多い本は必然的にボリュームが少なくなりますから、初めに取り組むには格好の題材になります。自分の趣味に合うようなイラストであれば、学習意欲も湧いてきますので、一石二鳥です。

 

中級者(英検2級程度、TOEIC~600程度)向き

中級者層の場合、まずは自分に合った学習法を見極めることが先決です。恐らく、次の2つのいずれかに分かれるはずです。

 

A:理屈で学ぶことが合っているタイプ

分からないところを理屈で理解して、一つずつ知識を整理していくタイプです。このタイプの人の場合、説明が懇切丁寧な本を選ぶことが重要です。問題集よりも参考書のほうがいいでしょう。

 

B:問題を解きながら、暗記していくことが合っているタイプ

細かい理屈は抜きにして、丸暗記で覚えてしまうというタイプです。体で覚えるタイプとも言えますが、こういったタイプの人の場合には、ひたすら問題を解くことが重要です。参考書よりは問題集ということになりますが、収録されている問題集が多いものを選びましょう。

 

上級者(英文法は得意という人、問題集の8割を正解出来る人)向け

 

上級者層の場合、わざわざアドバイスを受ける必要はないかと思いますが、強いて言えば、オリジナルの問題集を作ることをお薦めします。

 

このレベルにたどり着くまでには、色々な書籍を利用してきているはずですが、そのなかで、『どうしても、不定詞が苦手』というふうに、ネックとなる分野が一つや二つはあると思います。

 

問題を解いていて、頻繁に間違うところが、そういった箇所となりますが、自分が間違えやすい問題だけを抽出して、ノートにまとめる。そのうえで、類似問題を自分で考えて作成する。

 

こんなふうにまとめたオリジナルの問題集を、定期的に解くことで弱点克服が容易になります。

 

ちなみに実践してみれば分かりますが、問題を作るには、自分のなかで知識を整理する必要があるので、問題を作っていくなかで、これまで理解出来なかったことが、スンナリに頭に入ってしまったということも起こります。

 

こんな感じとなりますが、最初から自分にあった本をみつけることは難しいかもしれません。試行錯誤しながら、自分に合ったやりかたを探っていってください。