『英会話を上達させたいんですけど、どんな教材を使えばいいですか?』
こういった質問を受ける機会は少なくないのですが、いちがいには答えられないというのが正直なところです。その人の実力や目的によって、最適な教材が違ってくるからです。
ただ、こういった質問をする人というのは初心者・初中級者が多いので、その前提で話をすすめると、自分の口で英語を話すトレーニングを取り入れられている教材がオススメです。
言葉を覚えるには、五感を総動員するのが効果的だからです。
日本の英語教育の場合、目で見る、耳で聞くということに片寄りがちですが、実はこの二つは英語を自分のなかに吸収するというインプット作業です。
言葉を習得するには、覚えたことを自分の外に出すというアウトプット作業も重要です。具体的には紙に書く、そして話すということです。ライティング・スピーキングとなりますが、ライティングは、また難易度が高いので、スピーキングのほうが初心者向きです。
試してみれば分かりますが、口に出すことって自然に頭に残ります。勉強したことを忘れなければ、どんどん上達していくのは当たり前の理屈であり、そういった意味でなかなか効率的です。
さらに声を出すというのは、それ自体が楽しい作業なので取っつきやすいという効果もあります。
英語を勉強しようと思うんだけど、なかなか始められない、始めたとしても三日坊主に終わってしまうという人には、挫折を防ぐという意味でも重要です。
スピーキングが出来る英会話教材
英会話教材というと、『英会話』なのだから話す練習をするものと思いがちですが、本格的にスピーキングの練習を取り入れている教材って、実はそれほど多くはありません。英会話教材と言いつつ、リスニングがメインとなっている教材が大半です。
そのなかで、下記の3つの教材はスピーキングの練習が本格的に出来る数少ないものです。
それぞれ特徴があり、30日間英語脳プログラムは、このなかで一番初心者向け、You can speakはTOEICで500ぐらいのスコアを取得出来る人が、さらに英語を上達させるために利用するのに向いている教材で、少しレベルが高いです。
ロゼッタストーンは、レベル的には、この2つの教材の中間あたり。話すというトレーニングについては、色々と趣向を凝らしていて面白い教材です。
向き・不向きがあるので、無料体験版を試してみて、自分に合ったものを選んでみてください。
話す練習をする前に英語の発音を覚えておこう
最後に、スピーキングを行う前に、英語の発音方法をキチンと覚えておきましょう。間違った発音のまま勉強を続けてしまうと、せっかく英語を覚えたのに、外人さんと話をしたときに全く通用しないという悲しい結果になってしまいます。
市販の学習書を1冊利用すれば、英語の発音はマスター出来ます。英語を聴き取る能力を伸ばすうえでもプラスなので、最初のうちに勉強しておきましょう。
こちらのページに、オススメの本をリストアップしていますので、合わせて参考にしてみてください。
いずれにしても英語を上達させたかったら口に出す。これが英会話の基本です。