パターンプラクティスというのは、アメリカのミシガン大学で開発された英語を操る能力を鍛えるための学習法です。かなり頭を使うので、高い学習効果が期待出来ます。
やりかたはシンプルです。
まず二人の男の子がテニスをしている写真を見せて、先生が I play tennis.と言って生徒がこれをリピートします。
次に先生がKenと言うと、生徒はIの部分をkenに変えてken plays tennis.と言います。 次に先生がKen and Monicaと言うと、生徒はKen and Monica play tennis.と言います。
このように I, You, Heと主語を変えたり、tennisをbaseball, football, volleyballなどに変えるなどして、次々と答えていきます。
先生がQuestionと言うと生徒はDoes ken play tennis?と疑問文に変えたり、Yes,と先生が言えば、Yes, he does. He plays tennis.と答えたりもします。時制を変えたり、受動態にしたりといったこともします。
こんなふうに一つの文章を様々な形に変えて口にするのがパターンプラクティスです。最初は正確に言えなかったり、どもったりしてしまいますが、何度も繰り返すと、スムーズに次から次へと指示通りの英語が話せるようになります。
この時点で、スピーキングの能力が相当、鍛えられています。それに伴って、発音や文法、語彙力も身に付きます。
一度、試してみると分かりますが、それなりに実力がある人でも最初は戸惑います。英語を処理するスピードに脳が追いついていないという感じです。じっくり考えれば分かるけど、瞬間的には言葉が出てこない。これでは実用的な語学力とは言えません。
リーディングもそうですが、言葉というのは一定の速さで処理出来なければ、日常生活では使い物になりません。(一言言葉を交わすたびに、考え込んでいたらコミュニケーションになりません。)
リーディングの場合、読むスピードを速めるためのトレーニング法としては多読が有名ですが、そのスピーキング版がパターンプラクティスです。
確実に会話の瞬発力が身に付きますし、普段慣れていないことをするので、いい刺激になって語学スキルが全般的にブラッシュアップされます。
あまり有名ではありませんが、オススメの学習法です。
パターンプラクティスを体験できます
パターンプラクティスというのは、先生役と生徒役の最低二人が必要とする学習法ですが、下記のサイトを利用すると、一人でも実践出来ます。
http://www.rosettastone.co.jp/demo/
ロゼッタストーンというアメリカで開発された語学教材の体験版サイトなのですが、この教材はパターンプラクティスを採用しています。
体験版といってもボリュームがありますので、どんな学習法なのか体感するには一番です。無料で利用できるので、是非試してみてください。
パターンプラクティスを一人で実践するには?
パターンプラクティスを英語学習に取り入れたい、でも相手役がいない。こういった場合、独学で実践するしかありません。パターンプラクティスを利用した書籍がありますので、そういったものを利用しましょう。下記の書籍はお薦めです。
語学教材であれば、上記のロゼッタストーンということになります。書籍数冊分の学習量になるので、量をこなしたい人にはいいと思います。