英語を勉強していると、壁にぶつかったと感じるときがきます。幾ら勉強しても上達している実感が持てないというような感じです。
TOEICのようなテストを受けている人であれば、何度も受験してスコアが全く変わらないというような経験をしているかもしれません。
こんなときには勉強そのものが嫌になるものです。
私も過去に、こういった経験をしたことがあります。当時は留学を控えていて、TOEFLを受験していました。当時のTOEFLは677点が最高点で、私が580以上のスコアを取らなければ留学許可を受けられないという状況でした。
1年のあいだに4回受けたのですが、最初の3回は550前後。その1年間というのは1日平均6時間ぐらいは勉強していたのですが、全くスコアは変わりません。
そのうち、自分でも本当に実力が上がっているのかどうかも分からなくなりました。それでも、必要に迫られていたので勉強をやめることはありませんでしたが、精神的には嫌でした。
結果的に4回目のテストで590近いスコアをとることができて無事クリアしたのですが、それでもスコア的には、たいしてあがったわけではありません。ただ、この間、私の英語の力というのは着実についていたようで、実際に留学したときに役立ちました。
よく言われるたとえですが、語学というのは一定の直線で上達していくわけではなく、ある時いきなり上がるものです。
ある本ではバケツに水をためることに喩えていました。
バケツから水があふれ出した状態が英語の実力があがったと実感している状態です。仮にどれくらいの水がバケツの中に入っているのか、あふれ出すまで分からないとしたら、どうでしょうか?
なかなかあふれださないとなると、本当に水がたまっているのかどうか不安になるはずです。水を入れているつもりがもしかしたら入っていないのではというふうに感じるかもしれません。
でも実は着実に水かさは増えており、時間の問題であふれだします。
英語の勉強も一緒です。どんな形であれ勉強すれば必ず実力はつきますし、そのプロセスを繰り返していけば、間違いなく実力の伸びを実感できる時がきます。
それまでは、実力のことを気にせずに目の前のことに取り組むことです。結果は気にせず、やるべきことに集中する。上達しているのかどうか不安に感じたとき、気持ちがめげそうになったとき、最も有効な対処法です。