[初級レベル]

 

文法マスターしよう

まずは文章を書くうえで必要な基本スキルである、文法知識を身につけましょう。文法を勉強する方法自体は参考書をみながら、一つずつ知識を貯めていくだけというシンプルなものです。

 

ポイントは自分に合ったレベルから学習を始めるということ。文法で挫折している人は初めから上級者向けの教材を使用していることもあります。場合によっては中学生用の参考書を使ってゼロから始めたほうが近道です。

 

リーディングも大切

日本語でもそうですが、文章を書くことがうまい人は読書家です。非常にたくさんの本を読みます。読書を通じて、自然と語彙や表現が頭にストックされ、同時に文章のスタイルを自分のものにしてしまうというわけです。

 

意識しなくても自分で読んだものは頭の中に蓄積されて、それが自分で文章を書くときに表れるものです。文章を書こうとしても書けないという人は、最初は読むことに時間を費やしたほうがいいと思います。

 

日記を書いてみよう

いきなり文章を書けといわれても、何を書いていいのかわからないのが普通です。実際には日本語で文章を書いているという人もそんなにいないでしょうから、ましてや英語では・・・ということになると思います。そこで具体的なやり方ですが、一つの方法として日記を書くことをオススメします。

日記といっても1日数行程度で十分ですし、3~4日毎でも構わないです。文章の質も問わず、とにかく書くことだけに集中しましょう。書くこと自体に意味があるのがこのレベルです。

 

初級者向け:英語のライティングを上達させるためのオススメ教材

●『Big Fat Cat and The Mustard PieBFC BOOKS
(ダイヤモンド社)

ライティングといっても、最初はこれぐらいの簡単な本を読んで、語彙力や表現力を磨くことのほうが先決です。

 

●『CD付き やりなおし英文法―中学レベルの基礎からはじめる

中学校で習うレベルの文法を解説している書籍。文法は何もわからないくて、最初からやり直したいという人にはオススメ。

 

●『高校総合英語Forest

高校レベルの文法をイラスト付きで丁寧に解説してある書籍。中学レベルまでマスターしたのでステップアップしたいという人はこっちですね。

 

●『英語で日記を書いてみる

日記をつけるために知っておきたい文法知識や表現を取り上げている。英語を全く知らない人でも理解できる構成になっているので、誰でも挫折することなく理解することが出来る。

 

[中級レベル]

 

高度な文法知識を身につけよう

まずは文法知識をレベルアップすることが第一です。このレベルの人は中学・高校で習った文法知識は身についていますので、基礎は十分です。ここからは新しい知識を得るというよりも、今までに得た知識をより深く、より詳細に理解していくことになります。

 

高度な文法知識というのはTOEICの文法セクションで出てくるような問題です。つまり、TOEICの文法セクションでパーフェクトに近いスコアを取ることが出来れば、文法知識の習得は完成ということです。そういったことを目的とした参考書・問題集が出版されていますので、そうした教材を利用すればOKです。

 

非常に難しく感じるかもしれませんが、そんなに難しいことはありません。もし、難しいと感じるようであればそれは基礎レベルの知識が十分身についていないのに、より高度なものに挑戦している証拠です。そのようなときには、自分が簡単だと思えるところまで戻って、そこから一つずつチェックしていきながら、レベルを上げていくことをオススメします。

 

質にこだわる

初級者の場合にはとにかく英文を書くことそのものが大切なのですが、中級者の場合には質にこだわる必要もあります。その第一歩として覚えてほしいのがパラグラフ・ライティングです。英文は複数の文から構成されるパラグラフが文章の単位となります。(例えば、このページにある私の文章でも、3~4行で1行をあけていますが、これがパラグラフです。)

 

日本語でもそうですが、ただ単純に行をあければいいというわけではなく、パラグラフ毎に一つの意味を持たせて、さらに全体として起承転結という流れがある構成にします。このように書くと難しそうですが、一度覚えてしまえば非常に楽です。そのうえ、自分の考えをまとめることも上手くなりますから、文章自体を書くことが簡単になります。

 

あまり知られていませんが、参考になる教材や書籍が多くありますので、そういったものに取り組んでみてください。

 

中級者向け:英語のライティングを上達させるためのオススメ教材

●『徹底攻略TOEIC TEST文法』(テイエス企画)

タイトル通り、TOEICで必要な文法知識を全てカバーしている、イコール学習者が学ぶべき文法知識がほぼ完璧に網羅されている本。700ページという分厚い本ですが、やり遂げるだけの価値はあります。基本的な文法知識を身につけた人にオススメです。

●『英語パラグラフ・ライティング講座

文章を書くための情報整理の仕方からパラグラフを構成する方法までを解説している本です。解説が丁寧なので、中学卒業レベルの英語力があれば、読んで理解できる内容となっています。

●『ライティングマラソン』(アルク)

ライティングの基礎を具体例を踏まえながら4ヶ月でマスターする通信講座。実際に自分で文章を書いていくので、効果が大きい。特にネイティブに文章を添削してもらえるサービスはメリット大です。テーマがビジネスなので、特に仕事で英語を使う立場にいる人にオススメです。

●『一日10分英語で書こう4行日記―50日間で"英語頭"に切り替わる本

ただ漠然と日記を書くのではなく、「事実・気づき・教訓・宣言」という4つの項目に沿って、1行ずつ書いていこうという趣旨を持つ4行日記。その日の出来事だけを書くのではなく、そこから得られた教訓や自分の目標を同時に書くことによって、前向きな考え方も同時に身につけられる本です。

[上級レベル]

 

書く習慣を続けよう

このレベルまでくれば、ライティングに必要な知識は十分です。あとは慣れの問題です。数多くの英文を書くことによって、学んだ知識がブラッシュアップされ、より洗練された文章を書くことが出来るようになります。ここまできたら、英文を書くことを習慣づけるのが最良の方法です。

 

目的に沿った知識を習得しよう

先ほど知識は必要ないと書きましたが、それは日常生活レベルの話です。もし、あなたが大学や大学院で学びたいとか、ビジネスで公式文書(契約書など)を書きたいというのであれば、それにあわせた知識を学ぶ必要があります。

 

これについては、専門書が市販されていますので利用してください。また、状況によっては専門学校に通うことも視野に入れておきましょう。ただし、このあたりの知識は必要としない人はわざわざ身につける必要はないと思います。

 

上級者向け:英語のライティングを上達させるためのオススメ教材

●『英文エッセーを書く技術』(アルク)

パラグラフの考え方から小論文、リサーチ・ペーパーの書き方までカバーしています。留学前にエッセーを書くときから、留学後に論文を書くときまで重宝する1冊です。正規留学を考えている人であれば、持っていて損はしないと思います。

 

●『アカデミックライティング入門』(慶応義塾大学出版会)

資料の集め方から論文の書き方まで網羅して、日本人が英語論文を書けるようになることを目的とした本。簡単な英文を作成する能力を身につけている人を対象としています。とはいっても、レベルは高いです。