数ヶ月前からゲリライングリッシュというスクールを運営されているウィリアム・リードさんと知り合い、英語のことに関して色々と教えてもらっています。

 

リードさんは1970年に交換留学生として来日、日本文化にハマリ、そのまま日本に住んでいる方です。もちろん、日本語はペラペラ、日本人に日本語で英会話を教えています。

 

リードさんは英語と日本語の違いに精通しており、なぜ、日本人が英語が出来ないのか、その理由もよく知っています。

 

リードさんいわく、一番の理由は恥ずかしがって話したがらないという特性にあるらしく、中国人やシンガポール人、インド人など、日本人よりよほどヒドイ言葉で平然としている人達は世界中に幾らでもいるらしく、『下手でも話していいんですよ』という話をしていました。

 

なので、とりあえずは積極的に意志を伝えることを心がければ、大半の問題は解決するようなのですが、そのなかで、日本人特有の技術的問題もあるということで、教えてもらったのが音の強弱です。

 

平坦な英語をネイティブは聴き取りづらい

 

音という切り口でみると、日本語は高低さがある言語、英語は強弱がある言語なのだそうです。

 

たとえば、日本語の『はし』という言葉は、下記のように『は』が高いと『橋』、『し』が高いと『箸』というふうに、音が高くなるか低くなるかで意味合いが違ってきます。

 

英語と日本語のアクセント

 

一方、英語は音の強さを変えることで、言葉を区別する言語です。たとえば、『東京』をネイティブは『とうーきょうー』、 『大阪』は『おーさかー』と発音します。『はし』も『はーしぃー』ですね^^

 

ですから、『This is a pen』はネイティブは『でぃす いず あ ペン』と発音しますが、日本人が日本語のパターンで発音すると『ディス イズ ア ペン』と強弱のない平坦な言い方になります。

 

これだと、ネイティブにとっては本当に聞きづらいようです。

 

ちなみに、『This is a pen』だと、『is a』という部分は言わなくても、ネイティブは理解出来ます。

 

強弱に気をつけて聴いてみる

私はこのことは理屈としては昔から知っていましたが、ここまで重要な要素だとは思っていませんでした。それで、このことを教えてもらってから、音の強弱に気をつけて英語を聞いているのですが、たしかにネイティブは強弱がハッキリしています。

 

それで、面白いことに音の強い部分だけ聞けば意味が分かりますし、聞こえなかった部分も何を言っているか、完璧に推測出来るようになります。結果的にリスニング力が上がった気がします。プラス、自分も同じように音の強弱をつけて話せば、ネイティブに通じやすい英語になります。

 

リードさんも、音の強弱に注意するのは、とてもいい学習法だと言っていました。ぜひ、英語と日本語のアクセントの違いを意識してみてください。