今日のコラムのタイトルですが、「30対70の法則」と読みます。法則と言っても私が勝手に考えたものなので、どこにも載っていないものです。(笑)
この「30:70」ですが、これは英会話の勉強をするうえで、復習に割く割合を表しています。要するに全体の学習時間のうち、どれだけの時間を復習にかければよいか、%で示したものですが、では30%と70%、どちらが復習に費やすべき時間だと思いますか?
正解は70%です。もし、あなたが1日30分、勉強をしているとします。その場合、30X0.7=21分を復習に費やすべきなのです。これが効率的な学習方法です。
この答えをみて、あなたの感想はどのようなものでしょうか?
あまりにも復習にかける時間が多すぎる、そう感じたのではないでしょうか?当然のことだと思います。最初は誰もがそう感じます。しかし、復習により多くの時間を割いたほうがよいのは事実です。その理由をこれから紹介していきたいと思います。
といっても、難しい理由は何もありません。本当に単純な理由です。その理由ですが、コトバにまとめるとこうなります。
新しい例文を一つ覚えるのにかかる時間は5分。
それを復習するのに必要な時間は30秒
どうですか?何かピンとくるものがありましたか?みなさん、経験があると思いますが、何か新しいことを覚えるときには、かなりの労力を必要とします。
例えば、「Could you tell me the way to the station?」という例文をスラスラ言えるように暗記しようとします。大変だと思います。かなり、時間を使いますよね。
でも、一度覚えてしまえば、思い出すのにはそれほど時間がかからないはずです。頭で「駅への道を教えてくださいってどう言うんだっけ?」と思い浮かべるだけで、例文が出てくるはずです。ところが、どれだけ苦労して覚えたものでも、忘れてしまえば、また一からやり直しです。
ここでちょっと考えて見ましょう。新しい例文を覚えるに5分かかるとします。忘れないうちに5回復習したとします。それでも全体としてかかる時間は5分+5x30秒=7分30秒です。
一方、一度忘れてしまえば、また5分かけて覚えなければいけませんから、それだけでも5分+5分=10分です。そして、復習をしなければ、また忘れてしまいますから、結果的に覚えるまではとんでもない時間がかかることになります。
かなり、単純な説明ですが、私が言いたいことはこれが全てです。新しいことを覚えるよりも、一度覚えたことを忘れないうちに繰り返すほうが遥かに楽です。復習は退屈だと言う人がいますが、それは当然です。新しいことを覚えるより簡単だからです。楽だから、暇だと思えるんです。
楽して覚えるのに、こんなに最適な方法はありません。毎日10個の例文を覚えようとするならば、数を1日2個に減らして、残りの8個は昨日までに覚えた文を復習してください。これを繰り返すだけで、覚えるスピードは段違いになるはずです。
効果がすぐに実感できる方法ですので、一度試してみてください。
復習は命ですよ!