今年になっての話なのですが、英語学習というものを言語学の立場から研究されている方からお話を聞かせて頂く機会が立て続けにありました。
具体的には3人の方なのですが、大学教授や英語教師であり、かつ英語学習書の著者でもある方達で、英語学習というものに長年プロとして取り組んでいらっしゃる方達ばかりです。
それぞれ『英語を話せるようになるには、こんなふうにすべき』という持論をお持ちなのですが、些細な点には差があれども、根本は共通していました。
それは耳にした英語を口に出すということです。
英会話の勉強法でいえばシャドーイング、リピーティングです。こういった学習法で英語に慣れたら、次のステップとしてはロールプレイングということも共通しています。
ちなみにロールプレイングというのは、仮にCD教材を使うとしたら、会話文の一方を自分と見なして、相手が話したことに対して自分なりに回答するという学習法です。英語学習者が二人一組になって実行しても構いません。
フレーズ集であれば、一人が話したことに対して、もう一人が答えるというパターンで収録されていることが多いので、ロールプレイングの題材として最適です。
シャドーイングやリピーティングを通じてリスニングスキルを伸ばすとともに、知識量を増やす(言葉を覚える)。
その次に覚えたことを実際の会話に活かせるように、対応力を伸ばすためにロールプレイングを行う。こんなロジックなのですが、個人的な経験からも納得です。
英語を話すためのプロセスというのは、結局、ここに尽きると思います。このサイトの他のページでも、このことは書いているので繰り返しになってしまうのですが、やっぱりこれです。
ちなみに別ネタとして、この3人の方の意見で共通していたもう一つのことが、英語を聞き流すだけではダメということです。
聞き流すだけというのも、それ自体には若干の効果はある。でも聴いて声に出すということと比較すると、その効果には雲泥の差があるということのようです。
聴いて声に出すというシャドーイングであれば10の効果があるところ、聞き流すだけの場合、同じ時間を費やしても、せいぜい1~2程度の効果にしかならないということでした。
ちなみに私の場合、英語はそこそこ話せるので、他の言語でこのロジックを改めて試しているのですが、やっぱり効果があります。
口に出すと覚えやすいです。子供が周囲の大人の真似をするうちに、自然に言葉を覚えてしまうのと一緒なのかなと思いました。
英会話学習に取り組むときには、話すことを忘れずに取り入れる。これが重要ということですね。
最後に、これは私の個人的な経験からの追加情報ですが、耳にしたことを口に出すことと同じくらい、紙に書くこと=ディクテーションも効果があります。好みでディクテーションを実行するのもいいと思います。