英語のヒアリングスキルを上達させるには、何よりも地道な努力が必要です。

 

『2週間で聴き取れるようになる』、『聞き流すだけで聞こえるようになる』といった宣伝文句の英会話教材や書籍もありますが、現実的には100%無理です。こういったことが可能だったら、日本人は誰でも英語が聴き取れるようになっています。

 

語学をマスターするには、毎日の地道な勉強が必要です。ヒアリングであれば、毎日一定の英語を聴き取るトレーニングを続けることが必須です。

 

ここに近道や抜け道はありません。継続的な勉強は必要最低限のことと認識してください。世の中、そう甘い話はありません。

 

ただし、トレーニング方法を工夫することで、学習効率を高めることは可能です。より効果の高いやりかたで勉強すれば、比較的短期間でスキルを上達させることが出来ます。

 

このページでは、学習効果の高い勉強法をお伝えします。

 

英語のヒアリング学習法 その1:ディクテーション

 

ヒアリング勉強法の基本中の基本がディクテーションです。ディクテーションというのは、耳にした言葉を書き出すというトレーニング方法です。書いた後は、スクリプトを見て確実に聴き取れているかどうか答え合わせをします。

 

間違っていたところ、聴き取れなかったところがあったら、スクリプトをみながら英文を聴き返して、理解を確かなものとします。数日後、再度聴き直してみて、聴き取れるようになっていたらOKです。

 

まだダメだったら、再度やりなおしです。同じことを繰り返して、また数日後にチェックをして、完全に聴き取れるようになるまで、何度も繰り返します

 

書き取ろうとすると、自然に集中力が増すため、単純に聴くよりもトレーニング効果が高くなります。ディクテーションを定期的に続けていくと、みるみるうちにヒアリング能力はアップします。

 

ポイントは、短文(フレーズ)を使ってトレーニングすることです。長めの文章だと、書き取るのが大変なので、あまりディクテーションには向いていません。短文を確実に聴き取れるようになったら、別のトレーニング方法を組み合わせるのがオススメです。

 

英語のヒアリング学習法 その2:シャドーイング

 

そのトレーニング方法というのはシャドーイングです。耳に入ってきた言葉を、そのまま口にするという練習方法ですが、ほぼリアルタイムで英語を聴き取らなければいけないので、相当大変です。

 

試してみると分かりますが、日本語でもシャドーイングは難しいので、英語で行えば、相当ヒアリングスキルが鍛えられます。勉強法としては、ディクテーションで基礎力を鍛えつつ、シャドーイングで磨くをかけるというのが理想です。

 

シャドーイングは本当に難しいので、試してみて全く出来なかったら、最初は無理をせず、ディクテーションに専念してください。

 

英語のヒアリング学習法 その3:音読

 

ヒアリングスキルを伸ばすための勉強法として、あまり一般的ではないのですが、個人的にオススメの学習法が音読です。

 

英文を声に出して読むのが音読です。小学校の国語の授業で、教科書を口に出して読むということをしたと思いますが、あれと一緒です。

 

経験がないと不思議に思えるかもしれませんが、音読は言葉を覚えるのに最適です。口に出して読んでいると、スンナリ英語が頭に入ってきます。

 

また、音読を繰り返していると、脳が英語に慣れるのか、あらゆる面でスキルが上達します。ディクテーション、シャドーイングといった勉強とは別に、1日10~20分ぐらい音読をすると効果的です。

 

ちなみに、言葉を声に出して読むというのは気持ちがいいですし、読んでいるうちに頭の回転が上がってくるので、ウォーミングアップにも最適です。

 

音読をしてから、ほかの勉強法に取り掛かると、高い学習効果が得られます。

 

英語のヒアリング学習法 まとめ

 

以上となりますが、どんなやりかたで勉強するにしても、ポイントとなるのがトレーニングの継続性です。

 

筋トレと一緒で、毎日継続的に実行することで、初めてスキルがアップします。重要なのは継続です。これも筋トレと一緒なのですが、1日や2日だけ全力で勉強しても意味がありません。

 

それよりも、短時間でいいので、毎日続けることです。音読10分、ディクテーション10分、合わせて20分といった程度でも十分です。これだけでも半年、1年と続けていけばスキルは相当伸びます。

 

背伸びをせずに、少しずつ努力を重ねていきましょう。それが英語のヒアリング能力を伸ばす最良の勉強法です。