このメルマガには、英語のフレーズの下にカタカナで発音を表記しています。このメルマガをずっと購読されている方であればお気づきかもしれませんが、このカタカナ表記は最初からあったものではありません。

 

『発音の仕方が分からないので、カタカナで表記してほしい』という要望があまりにも多かったもので、途中から加えさせて頂いたという経緯があります。

 

始めてみると思った以上に反響がいいので驚いているのですが、実は個人的には英語の発音をカタカナで理解しようとすることには反対です。本当に正しい発音の仕方を覚えることが出来ないからです。

 

何度か、このコラムでも触れたことがありますが、英語の発音は日本語の発音とは根本的に違います。全くの別物です。日本語の発音と同じ感覚で英語の発音を捉えようとしても、必ず無理が出てきます。

 

先週から、このメルマガにもネイティブの知人に発音してもらっている音声ファイルをつけているのですが、それを聞いて、カタカナの表記と違っているように聞こえるというメールをちらほら頂くようになっています。

 

多分、同じ感想を持たれている方もいると思いますが、これも当然です。カタカナ表記というのは、日本語にはない英語の音も強引に日本語風に直してしまっているので、どうしても違いが出てきます。

 

また、英語にしかない音をそれに近い形で表記することが出来た場合でも、英語の発音方法を知らない人は、日本語の発音に誤って置き換えてしまうので、カタカナ表記が違うのではというふうに感じてしまいます。

 

発音の大切さについては以前、別のコラムでお伝えしているので興味がある方は、そちらを読んで頂きたいのですが、本当に英語をマスターしたいのであれば、発音の方法を学ぶ必要があるということを実感して頂ければと思います。

http://w117.d.fiw-web.net/you_know_this/vol.13.htm

 

ただ、そうはいっても、勉強したからといってすぐに英語の発音が理解出来るわけではありません。ある程度時間がかかります。そのあいだ、たとえ一部間違っていたとしても、カタカナで発音をチェックするのはいいと思います。

 

特に、今まで文字だけで英語を理解していた人にとってはカタカナ表記をベースに、少しずつ音に触れていくのは素晴らしいことだと思います。私がこのコラムでお伝えしたいことはこういうことです。

 

最終的なゴールとして、英語の発音をキチンと理解することを目的としてほしいのですが、いきなりそこまで目指すのが大変ということであれば、とりあえずカタカナで覚えておくのも一つの立派な方法です。

 

全く話せないという状況と比較すれば、よっぽどましです。

 

一方で、カタカナで覚えたというだけで満足してほしくはありません。特にある程度の実力がある人(TOEICで500程度)には、キチンとした発音を目指してほしいと思います。

 

発音を学ぶことはリスニングにもスピーキングにも絶大な効果をもたらします。英語で会話をしてみたいという人にはぜひクリアして頂きたいです。

 

特に最近、英語の力がありそうな方が、この単語の発音はこうでは?と指摘頂くその内容が、思いっきり日本語式だったりして、とても残念に思っています。

 

発音って、想像以上に簡単で、数ヶ月でモノになりますから騙されたと思って取り組んでみてください。リスニングもそうですが、特に自分の英語が驚くほど見違えて、感激する
こと間違いなしです。

 

英語を話したくて仕方がなくなるぐらいです。この感激を少しでも多くの人に味わってほしいと心から願っています。