出来るだけお金をかけずに、格安で英会話を勉強したい。これは英語学習者であれば、誰もが考えることだと思いますが、この望みを叶えることは十分に可能です。
ただしネットで検索すると、格安で英語を勉強する方法が色々と紹介されていますが、なかには、『そうかな?』と首をひねりたくなる意見があります。勉強法は人それぞれなので、個人差はあるにしても、いくら何でもおかしいというやりかたです。
その代表的な例が『オンライン英会話スクールを利用しよう』という意見です。
ちなみにオンラインスクールがダメと言っているわけではありません。それどころか、私自身、今現在、利用中の身です。スクールそのものがダメということではなく、オンラインスクール=格安という発想がおかしいということです。
オンライン英会話スクールは格安ではない
私がそう感じるのは、オンライン英会話スクールの利用は、人によっては結果的に高くつく可能性が十分にあるからです。
まず、オンラインスクールというのは、ある程度英語が話せる人がさらに実力を伸ばすために利用するときに最適な手段です。フリートークであれ、テキストを利用したレッスンであれ、基礎力がない人が受講しても、あまりプラスにはなりません。
たしかに何度も地道に受講していれば実力は伸びますが、そのペースは緩やかです。1レッスンあたりの上達度が低ければ、回数を重ねなければいけません。幾ら安いといっても、月額5000円ぐらいかかりますから、年間6万円です。
決して安くはない出費であり、費用対効果を考えると微妙です。
オンラインスクールを利用して元が取れる人は最低でも英検2級ぐらいの実力を持っている人でしょう。出来ればTOEICで600ぐらいのスコアはほしいところです。
それ以下の実力の人が利用すると、かえって割高になると思います。
最も格安で英会話を学ぶ勉強法は参考書と問題集
では、格安で英会話を学ぶ勉強法とは、どういったものになるのか?
それは本屋で参考書や問題集を購入して、徹底的にやりこむことです。学習書であれば1冊2000円程度。その内容を全部マスターしようと思えば、1日1時間勉強したとしても数ヶ月から半年はかかります。
学習量としては膨大なものとなりますが、それだけの勉強が2000円で出来るのですから、費用対効果は抜群です。要は机に向かって勉強するといった日本人になじみのある形式が理想型ということです。
もしかしたら、意外に思われる方もいるかもしれませんが、これが事実です。そもそも、英会話といっても、英語を話せるようになるには、文法知識や語彙力(ボキャブラリー)を身につけることが必要ですが、これはネイティブ講師に教わるものではなく、自分自身で覚えていくものです。
『中学・高校でさんざん勉強してもダメだったのに』という疑問を持つ方も多いと思いますが、それは、学校の勉強の内容が英語を話すことを目標にしていないからです。
学校の勉強はリーディング=英語が読めるようになることを最大の目的としているので、中学・高校と英語の勉強を続けてきても、英語が話せるようにはなりません。
そのため、ここだけは要修正なのですが、答えは簡単、話すことを目的としている参考書・問題集を勉強に使うようにするだけです。
具体的にいえば、英会話のフレーズ集です。本屋にいけば幾らでもあるので、自分の興味に合う内容の本を選択して購入すればOKです。あとは、それをひたすら覚えるだけです。
ちなみに、こちらのページ『英会話フレーズ集を使って効果的に勉強する方法』にフレーズ集を最大限に活用する勉強法をまとめてありますので、興味がある方はご覧ください。
英会話教材はオンライン英会話スクールより格安
参考書・問題集を使って勉強する。これが大半の人にとって最も格安で済む英会話の勉強法であると自信をもって断言出来ます。
ただ、英語の知識は全くゼロ、もしくはそれに近い状態という超初心者・入門者の場合、書籍よりも英会話教材のほうが格安で済む可能性があります。
それは、英会話教材というのは、初心者が学ぶべき知識を一通り網羅しているからです。カリキュラムの構成にも優れており、最初から順番に勉強していけば、最も効果的な形で勉強することが出来るようにもなっています。
どうやって英語の勉強をしたらいいのか分からないという方にとっては、一つの教材を使い込むのが一番です。英語の知識と一緒に、どんなふうに勉強したらいいのかという英語の学習法も知ることが出来ます。
教材は高いというイメージがあるかもしれませんが、どれだけ高額でも3~5万円といったところです。1万円前後で購入出来る教材も存在します。スクールと比較すると、月謝数ヶ月分です。継続的に受講しなければ意味がないことを考えると、かえってスクールのほうが高くつきます。
書籍はもちろん言うまでもありませんが、最初にお金を払うだけで済む語学教材は、実は格安です。特に使い込む人にとっては恐ろしく費用対効果の高い学習素材となります。
教材の選び方ですが、今はどんな教材でも必ず試用版が用意してあるので、幾つか試してみて、自分に合ったものを選ぶのがオススメです。
一応、こちらのページに代表的な英会話教材をリストアップしていますので、参考にしてみてください。 http://w117.d.fiw-web.net/study_material_impression_list.htm