いきなり話は飛びますが、県立高校受験が間近に控えた私は志望校の選定に頭を悩ませていました。理由は私の学力では第一希望の高校に受かる確立が50%程度だったからです。
ワンランク下の高校であれば、受かる確立は80%近くあったのですが、私の希望とは違います。自分の希望をとるか、確実性をとるか、私は悩んでいました。
二つの高校を受けることが出来ればなんの問題もなかったのですが、そうはいきませんでした。全ての都道府県で共通することかどうかわかりませんが、私の出身県では県立高校は全て同日に試験を行います。つまり、県立高校は一校しか受けることが出来ません。そこで、受験校の選定に頭を悩ますこととなったのです。
実は当初、私は少ない希望に賭けてでも第一希望の高校を受けるつもりでおり、なんの悩みもありませんでした。それが一変したのは私立高校の受験結果でした。県立高校よりも先に受けられる私立高校は滑り止めとして重要だったのですが、ここでも私は失敗をしてしまい、かなりレベルの低い高校しか受かりませんでした。
別に学力のレベルが低いだけだったらなんともなかったのですが、私にとって気になったのは、その学校がいわゆる不良も入学してくる高校であるのに加えて、なんといっても男子校ということがありました。その当時、私のなかでは共学に比べて男子校は荒っぽいというイメージがあり、気が弱かった私にとっては行きたくない学校でした。
そんなわけで、県立高校に落ちれば男子校に行かなければならない状況に追い込まれた私は、結局ランクを落として県立高校を受験します。そして、今考えてみるとこの決断が大きな分かれ目となりました。
県立高校に受かった私はめでたく、共学の高校へ通うことができたのですが、それ以上に実は大きな価値があったのです・・・・