留学というコトバになんとなくリアリティを感じてきた私は、まず自分の英語力を冷静に分析することにしました。もちろん、自分が海外で生活することが出来るだけの語学力を身につけているかどうか、確認するためです。

 

ところが、チェックするまでもありませんでした。現在の実力では明らかに無理!すぐに自分でも理解できました。その理由は明白、話すことも聴くことも満足に出来なかったからです。

 

このときのTOEICのスコアは630点、決して低いスコアではありません。しかし、それまでの私は英語を勉強していながらも、実際に外人さんと英語で話すなんてことは、考えてもいませんでした。

 

英語が出来ると自慢できるとか、就職に有利かもぐらいの感覚でした。そして、この二つの願望を満たすには、実際に英語を話す力よりもテストのスコアのほうが重要です。

 

ということで、私はテストで良いスコアをとるための勉強しかしてこなかったので、TOEICのスコアとは裏腹に、実践力は全くない英語に仕上がっていました。

 

もちろん、知識も重要で、知識がなければ実践力も何もありませんから、それまで勉強してきたことがムダというわけではないのですが、それでも全く会話能力がないというのは、ショックでした。

 

本当に片言の会話しか出来なかったですから、日常生活でコミュニケーションがとれるようになるなんて、正直な話、想像できませんでした。そんな理由で、絶望感に浸っていたのですが、とりあえず留学に関する情報を集めようと、アルクの留学辞典を買ってみました。

 

そのなかには、大学へ留学している人の体験談も乗っていたのですが、どの体験談でも、英語には自信がなかったけど、やればなんとかなるみたいなことが書いてありました。

 

ここで、単純な私は、単純に「オレにも出来るかも」と思ってしまいます。なんとなく自信を回復しながら、さらに読み進めていくと、ある人が「リスニングさえ何とかなれば、会話は出来る」と言っていました。(私もこの意見には賛成です。)

 

それを見た瞬間、自分のやることが決まりました。「まずはリスニングを鍛えよう!」(ホントに単純ですね^^)

 

でも、最初に書いたように、この当時、私のリスニング力はお世辞にもいいとは言えません。でも、1日でも早く英語を話せるようになりたいと考えていた私は無謀な手段を思いつきます。

 

それは、1日中、英語に浸っていようということでした。「一切、日本語を禁止して、英語だけで生活すればいいじゃん」アホなことを考えた私は、アホがゆえに本当に実行してしまいます・・・

 

(part2へ続く)