いきなりの質問ですが、イメージトレーニングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

自分が目標を達成している姿を心の中で想像したあとに、実際にその目標に取り掛かると、達成する可能性が高くなるというものです。

 

(かなり大雑把な説明ですが)

 

スポーツ選手が取り入れているということで、少し有名になったトレーニング方法です。簡単に言えば、出来ると思えば出来る、出来ないと思えば出来ないということですが、これはスポーツだけではなく、どんな分野でも活用出来ます。勉強もそうです。

 

私はこのことについて、今でも鮮明に覚えている経験があります。それは以前、家庭教師のアルバイトをしていたときのことです。家庭教師を頼む生徒には二つのタイプがあります。ひとつはとても優秀な生徒、もう一つは学校や塾についていくことが出来ない生徒です。

 

私の場合、後者の生徒ばかりだったのですが、そういった生徒には共通する特徴がありました。

 

それは、自分は勉強が出来ないと思っていること、そして親もこの子は出来ないと思っているということです。

 

出来ないと思っていれば、当然勉強などする意欲が沸くはずもありません。本人はこのままではまずいと思い、それなりにやろうとはするのですが、元々自分には出来ないと思っているので、ちょっとでもつまずくと、すぐに諦めてしまう。そんな状況でした。

 

そんな生徒に対して、私は自信とヤル気を植えつけることだけに専念していました。『今はダメだけど、努力を続けていけば簡単に出来るようになる』ということを何度も繰り返して言うこと、それに褒めまくるということだけに専念していました。

 

どんな簡単な問題でも出来れば褒める、出来なくても途中まで合っているのであれば褒める、さらに出来なくても問題を解こうと努力したことを褒めるといった具合です。

 

特に出来ない生徒というのは、間違うことをひどく怖がりますから間違いでも答えを自分で考えたということを褒めてあげるようにしていました。

 

こんなことを続けていくと、不思議なもので1ヵ月ほどで、本人の気持ちが変わってきます。必ず自分も出来るという自信を持つようになり、表情も明るくなってきます。自然と勉強する意欲も出てくるので、自分1人で勉強するようになります。

 

そうなると今度は親も子供を見る目が変わってきます。うちの子も出来るのかなと信頼するようになり、親から信頼されるようになった子はますますヤル気になります。

 

こんなふうになれば、あとは勝手に本人が実力を付けていきます。分からないところは本人が勝手に調べて理解するようになるので、家庭教師としては、たまにアドバイスをするくらいです。

 

私は10人ぐらいの子供に対して、こんなやり方をしたのですが、全員同じような結果になったので、『やれば出来る』という自信は大切なのだなと実感させられました。

 

それ以来、私は自分の考えに注意を払って、間違っても否定的な見方はしないようにしています。その経験からですが、出来ると思いながらやることで、効率が一気に上がります。

 

『英語を話せるようになる』というのはハードルが高い目標なので、今回の子供達の例のように短期間ですぐに変化するということはないと思いますが、長い目で見れば、必ずいい結果が出ます。

 

どんな学習教材を使っても、どんな勉強法を採用したとしても、結局勉強するのはあなた自身ですから、あなたがダメだったらどうにもなりません。自分自身のメンテナンスに注意を払ってみてもいいと思います。

 

この話をしたのは、実は昨日、家庭教師をしていた子から就職して社会人になったという連絡があったからです。詳しい話を聞くと、その子はアメリカにも留学して、英語は問題なく話せるとのことでした。

 

その子は中学3年のとき、アルファベットを読むのにも苦労していたのですが・・・

 

『やれば出来る』ということを示す好例ですし、英語つながりでこのメルマガにぴったりということでお話させて頂きました。

 

やれば出来るんですよ、ホントに。