TOEICのスコアが900。こんな人を見るとスゴイなあと思ってしまうものですが、これぐらいのレベルの人でも、実際に英語で会話をしようとすれば、ネイティブの子供の足元にも及びません。
留学経験のある人であれば実感しているかもしれませんが、大学院で勉強しているような人でも、10歳ぐらいの子供の会話についていけないというのも珍しくありません。
一瞬がっかりしてしまうような話ですが、考えてみれば彼ら(ネイティブの子供)は生まれから1日24時間、英語と接してきているのですから、日本人とは場数が違います。
英語を意識的に勉強する時間(あちらの人からすると国語ですね)だけをみても相当なものです。こういったことを考えると彼らの足元にも及ばなくて当然です。
多分、日本人の語学力というのは、ネイティブの幼稚園児から小学生ぐらいのものだと思います。そうであるならば、子供向けの教材を使ってみてもいいのではないでしょうか?
この場合、教材というのは大きく二つに分かれます。
1つは教材というより、ネイティブの子供向けの本や映画、ドラマです。決して語学学習者用に作られているわけではありませんが、子供でも分かるようになっているのであれば、同じレベルの私達日本人でも理解できるはずです。実際に子供向けのものは、使われている単語も分かりやすく、発音もキレイなのでいい勉強になります。
もう1つは、ネイティブの子供が英語を勉強するための教材です。こちらは単語や文法といったことが主になりますが(リスニングなんてわざわざ勉強することないですから)、こういった分野が苦手な人であれば、いい教材になります。
さらに番外編ですが、まだ英語の勉強を始めたばかりで何も分からないという人であれば、日本人の子供向け教材を使うのも手です。キッズ英会話、子供英会話なんて言葉があるように、児童英語教育は日本ではさかんですから、色々な教材が出ています。
何もわからないし、物事を理解する力もまだ不十分な子供を相手にしているだけあって、子供向け英語教材というのは、とてもカンタンです。それでいて基本は忠実に押さえていますから、バカになりません。子供でも興味が続くように内容も工夫してありますから、楽しめる部分もあります。
オススメHP
『Kidssites.com』
(http://www.kidsites.com/)
子供向けのサイトを集めたリンク集。算数、科学といったお勉強系から、アニメ、スポーツ、オンラインゲームといった楽しめるものまで、幅広く揃っています。
『SAFE SURFING WITH DOUG』
(http://www.disney.co.uk/DisneyOnline/Safesurfing/index.html)
ディズニーが子供向けに作ったサイトなのですが、内容はなんとインターネットセキュリティー。安全にインターネットを利用する方法について教えてくれるサイトです。こういうところは、さすがアメリカですね。大人でも勉強になります。
『TIME FOR KIDS』
(http://www.timeforkids.com/TFK/index.html)
英語学習者にはおなじみ、ニュース誌TIMEの子供版です。内容は一般ニュースなので普通のTIMEと変わりありませんが、子供でも分かるように丁寧親切に解説してあります。予備知識のない人には、本誌よりよっぽどためになります。知識を身に付けたいという人にもオススメです。
『Grimm Fairy Tales』
(http://www.grimmfairytales.com/en/main)
グリム童話を集めたサイトです。ゲームなどもあり楽しめます。音声付きなので、リスニングの勉強にもなりますね。