本が好きなので、英語・英会話の勉強として洋書を読むことを取り入れたいという人は多いと思います。私も読書好きなので、洋書は英語の勉強のなかで欠かせないものとなっています。

 

本を読むことで、英語を抜きにしても色々なことを学べます。日本人とは違う視点に接することになり、考えの幅を広げることも出来るので、一石二鳥どころか、三鳥も四鳥も得られます。

 

個人的には、ビジネス書を原書で読むことで、物事を理論的に体系付けて考える癖を身につけることが出来ました。

 

英語・英会話のスキルアップという点で考えても、洋書を読むことは、語学を習得するうえで、何よりも大切なボキャブラリーの向上につながるので、かなり効果的です。

 

洋書を読むのが好き、苦にならないという人は、片っ端から読みましょう。

 

プラス、より学習効果を高める方法がありますので、お伝えします。私自身、自分で実践していて、知識・語学スキル、両者の向上に役立っていることです。

 

訳書を読んでから原書を読む

 

もし、読みたい本が日本語に翻訳されているようでしたら、まず訳書を読むことをオススメします。内容を把握した後、原書を読めば、スムーズに読み進めることが出来るからです。特に初めて読む著者については、翻訳版から入ったほうが楽です。

 

翻訳版を読むことで、著者の考えを理解していれば、少しくらい、分からない単語があったとしても、意味を推測することが出来ます。これは、英語の力を伸ばすうえでは、とても大切なスキルです。

 

こうやって、何冊か読むと、著者の文章に慣れるので、そうすると、今度はいきなり原書から読んでも、日本語と同じように読むことが出来るようになります。

 

私が初めて、このやりかたを実践したのは、シドニーシェルダンの小説でした。ゲームの達人や血族、真夜中は別の顔を読んで、すっかりファンになり、何とか原書で読みたいと思ったのがキッカケです。

 

最初は訳書で読んだ小説を原書で読んでいたのですが、何冊か読んだ後、新書をいきなり原書で読んでも、ついていくことが出来ました。

 

これはイケル!と思い、その後も、このパターンを繰り返しています。

 

ちなみに、これは余談ですが、今ではビジネス書を読む時に、著者の考えを正確に読み取るために、このパターンを使っています。

 

訳書だと、どうしても翻訳者の見方が入ってしまいます。どんなに優秀な翻訳家でも、著者の主張を忠実に日本語で再現するのは無理なので、訳書と原書を読み比べると、得られる印象が全然違って驚きます。

 

でも、いきなり原書を読むと時間がかかってしまい、仕事で忙しい毎日を過ごすなかでは、そこまでの余裕がありません。でも、訳書を読んでおくと、原書を理解するスピードが格段に違います。

 

いわば時間効率を高めるために、最初に訳書を読んでいるわけですが、これは極めて有効です。これを繰り返しているうちに、最初から原書を読んでも、素早く読むことが出来るようになりますが、こうやって自分の守備範囲の著者を増やしていくに連れて、語学力も根本的にアップしていきます。

 

最終的には、似たようなジャンルの本であれば、原書から読んでも、たいてい理解出来るようになります。

 

著者の公式サイトをチェック

 

原書を読んだら、ぜひ、その著者の公式サイトにもアクセスしてください。著者名で検索をすれば簡単に見つかります。

 

公式サイトでしか読めないコンテンツがあり、勉強になります。WEBサイト上のコンテンツは短めなので、リーディングの勉強には、ちょうどいいです。また、最近では動画やオーディオコンテンツも用意されているので、こういったものを利用すれば、リスニングの勉強にもなります。

 

既に著者の考えを理解出来ているので、聴き取りやすいはずです。でも本気モードの生の英語なので、語学の勉強をする題材として見れば、手加減なしの理想的な教材です。有り難く活用しましょう。

 

先を推測することが出来れば、英語は怖くない

 

言葉を理解するうえで重要なことは、先を推測する能力です。相手はこんなことを言ってくるだろう、この本の主張はこんなことだろう。人間は言葉を理解する時に、こういった先読みをしています。

 

先が読めないと、いきあたりばったりになるので、相手の言っていることが理解出来なかったり、聴き取れなかったりします。これが英語を理解するのが難しい要因です。(日本人と違う思考回路を持っている人の考えを、いきなり理解するのは難しいということです。)

 

日本語の訳書を読んでおくことは、著者の考えを理解することにつながります。そうなると、いきなり英語で読んだり聴いたりしても、理解出来るというわけです。

 

そして、多くの著者の考えに触れていけば、だんだん日本人以外の人の思考回路にも慣れてくるので、最終的には英語を英語で理解出来るようになります。

 

先読みする能力を身につけるうえでも、日本語→英語というパターンは最適です。ぜひ、英語の勉強に取り入れてみてください。