昨日、たまたまスピークナチュラル
という教材をみつけました。阪大フロンティア研究機構という文部科学省が推進する研究拠点育成プログラムによって立ち上げられた研究センターにおいて開発された語学教材のようです。
http://www.frc.eng.osaka-u.ac.jp/
これだけみると、えらく高級です^^
国が行うことが正しいとは限らないし、特に語学教育に関しては『なんだかな』と思うことが多いので尚更なのですが、とはいっても、国は国です。そう適当なことは出来ないので、優れた内容の英会話教材なのかなと思い、販売サイトを見てみました。
スピークナチュラルのコンセプトで納得したこと
本当は試してみたかったのですが、この教材ではお試し版といったものは存在しないようです。返品制度もないので、購入して気に入らなかったら、それで終わりということで、さすがに試してみるのは止めました。
(基本的に初心者向けの教材なので、今さらこの手の英会話教材を買ってもという感覚もありました。)
それで、サイトの説明を色々とみていたのですが、英語の勉強法について参考になることが書かれていました。
それは英語は早く聴いても意味がないということです。
詳しくはサイトの説明文を読んで頂くのが一番なのですが、要は最初からナチュラルスピードの英語を聴いても意味がない。
それよりも、ゆっくりした英語でいいので、キチンと聴き取れるようになり、かつその言葉を真似て正確に話せるようになるのが先決。
そうやって話せるようになった言葉であれば、スピードをあげても聴き取れるので、少しずつ速くしていけば、最終的にナチュラルスピードの英語にもついていけるようになる。
こんな理屈ですが、これは私が最近、感じていたことに近かったので、すごく腑に落ちました。
私はオンライン英会話スクールでパターンプラクティス(投げかけられた質問に対して、即座に答える練習)のトレーニングを行っているのですが、2ヶ月ぐらい続けて気がついたことがあります。
それは、無理に速く話そうとするのは意味がないということです。
そもそも完璧に理解していて、口に出せるフレーズであれば、意識しなくてもスピードはあがります。『My name is ●●』とか『I live in Tokyo.』といった言葉であれば、ネイティブと同じスピードで話せますよね。
これは内容を完璧に理解しているからです。理解があやふやなフレーズだと、速く話そうとすると舌がこんがらがります。
私の場合、そこで練習だと思い、必死に速さを維持しようとしていました。でも全然、上達しません。ところが、ある日、ちょっとゆっくりめに話したら、驚くほどスムーズに話すことが出来ました。
ゆっくりといっても、時間にすれば1秒に満たない一瞬です。でも、その短い時間をかけることによって、頭がこんがらずにキチンと話すことが出来ました。
私にとっては衝撃的な体験だったのですが、それ以来、無理に速さにこだわず、正確に話すことを重視してレッスンを受けています。このほうが、スピーキングスキルが上達していると実感します。
英語の勉強って正確性が重要なんだなと感じていたところだったので、スピークナチュラルの説明を読んで納得しました。長年、英語学習に携わっているプロが提唱している理論だったので、自分の感覚は合っていたんだなと安心しました。
同時にリスニングについても、同じことが言えると知って、すごく勉強になりました。今後の英語学習のヒントになりそうです。
映画やドラマなどで、ナチュラルスピードの英語を聴くことにこだわるよりも、TOEIC問題のような少しゆっくり目の英語で確実に聴き取れる言葉を増やしていくほうが、結果的にネイティブのスピードについてくスキルが身につくような気がします。
そういえば、この前、海外のドラマを観たら、妙にセリフが聴き取れました。ナチュラルな英語のスピードに頭がついていってるという感じでした。
でも、このところ、私はナチュラルスピードの英語を聴くような勉強はしていません。リスニングについて私が実践していたことは参考書を利用して、完璧に聴き取れるように何度も繰り返して聴くことだけです。
早口の英語を中途半端に聴き取るのではなく、ゆっくりした英語を100%聴き取ることを目指すという練習です。それが結果的には、ナチュラルスピードの英語を聴き取ることにもつながっていました。
スピードにこだわる必要はないということですね。ゆっくりとした英語でいいので、正確に聴き取って理解出来るようにする。これが英語を身につける近道のようです。今さらながら語学学習のコツを知りました。
試していないので分からないのですが、スピークナチュラルは、初心者が取り組むには良い教材なのかもしれません。体験版があれば安心して試せるのに、ちょっと残念です。今後、体験版がリリースされることに期待です。