先週のコラムでは、『オススメの教材は?』という質問に対して人それぞれだからわからないというふうに回答させて頂きました。

 

その人のレベルや好みによって、最適な教材も変わってくるからです。実際、私のなかではダントツでオススメと思っているような教材でも、人によっては『止めたほうがいいよ』というふうになります。

 

たとえば、アルクの1000時間ヒアリングマラソン。個人的には大好きな教材なのですが、これを初心者が手にしたら数日で挫折して、放り出されること確実です。逆に、世間一般で評判のものでも、自分で使ってみると、どこかおかしいなと違和感を感じるケースもあります。

 

これはごく普通のことなので、『これはオススメ!』というのは、あくまでもその人が感じる『オススメ』であって、それが誰にでも通用するというわけではありません。ただ、そのなかで、ひとつだけ、これは万人にオススメかなと思えるものがあります。

 

先週、お伝えするのを忘れていたので、(というか、今週、コラムの内容を考えているときに思い出したので) ご紹介できればと思います。それは、『正統派の英語学習法』という教材です。

 

タイトルをみればわかるように、英語を勉強するための教材ではなく英語の勉強法を学ぶための教材です。どんなふうに、英語を勉強すればいいのか?この疑問に答えてくれる教材です。

 

正統派の英語学習法

 

英語の勉強法というのは、基本的に一緒です。リスニングではあれば、英語を聞く、リーディングであれば、英語を読む初心者でも上級者でも、ここは変わりません。

 

あとは、レベルによって、学習に使う題材を変えていくなど多少カスタマイズしていくだけです。一度、正しい学習法をマスターすれば、あとは、それを続けていくだけで、効率良く勉強することができます。

 

何事もそうですが、間違ったやり方で取り組むというのは結構、悲惨です。私の場合、今でも覚えていますが、発音の勉強をしないまま知識だけを増やしていったので、TOEICで900のスコアになったときに、一から覚え直しという羽目に陥ることになりました。

 

(コトバは音から出来ているので、発音が違うと、全く別モノになってしまいます。間違った発音で覚えていると、全然役に立たないんです・・・)私が犯したような失敗を避けるためにも、最初にキチンとしたやりかたを覚えておくほうが賢明です。

 

この教材の製作者の鈴木さんは、私たちと同じように、普通に日本で暮らしながら英語を勉強してきた人です。ですから、普通の日本人がどんなふうに勉強すればいいのかということには精通しています。

 

私もこの教材は持っていますが、何度読み返しても勉強になります。前提条件は『毎日、マジメに勉強すること』なので、この教材を読んだだけで、すぐに英語を話せるようになる魔法のようなやりかたを知ることができるなんてことはありません。

 

そういったことはありませんが、着実に力をつけていくためのトレーニング法は知ることができます。マジメにコツコツと勉強するこのことに価値観をおいている人にはオススメの教材です。

 

http://tinyurl.com/7834h