今日のテーマはジェスチャー、身振り手振りです。
コミュニケーションをとるときに、ジェスチャーというのは大きな武器です。特に外国語で会話をするときには、会話能力の低さを補うことが出来る、大切なツールになります。
ジェスチャーというのは、本当に多種多様なので、時間があれば1度勉強してみることをオススメします。
それはそれとして、ジェスチャーとまでいかなくても、単純に手を動かしながら会話をするだけでも、けっこうスムーズに意思の疎通を図ることが出来ます。
私の場合、自己流に身に付けたものがあります。理論的な裏づけなど何もないのですが、殆ど英語が話せなかった留学時代、これで乗り切ったというものなので、効果だけは保証できます。
今日はそのやり方をお伝えしますので、何かの参考にして頂ければと思います。
ただ正直にお話すると、手振りといっても、私が使っていたのは(今でもそうですが)二つのパターンだけです。
1つは両手の手のひらを垂直にして、上下に動かすやり方です。丸いもの、ボールを抱えているような形です。その状態で口に出す言葉に合わせて、上下に動かします。
もう1つは、手のひらを上に向けて上下に動かすやり方です。こちらはイメージとしては、『こちらは~さんです』と人を紹介するときの手の動きになります。バスガイドさんとかエレベーターガールの手の動きですね。
この二つって、特に意味はありません。ただ、こうしながら話をすると、何かを伝えたがっているという姿勢が伝わるので、周りの人は話を真剣に聞いてくれます。
もし、英語が下手でうまく伝えられない場合には、相手の人が『あなたが伝えたいのはこんなこと?』と救いの手を差し伸べてくれます。
ジェスチャーというのは、必死さが伝わりやすいんですね。
また、何か動くものがあると、人はそこに意識を向けやすいので結果的に、みんな自分に注目してくれることになります。
これだけでも、かなり話がしやすくなります。
もう1つの効果は、自分の気持ちを整えることが出来るということです。
特にこれは、英語を話すことに不安を感じて、なかなか喋れないという人に試して頂きたいのですが、身振り手振りを交えると自然に気持ちが高まってきて、積極的になれます。
個人差もありますが、普段以上に抵抗無く、英語を口にすることが出来るはずです。積極的になりたいときは、身振り手振りを速くしてください。手を小刻みに素早く動かすと、そのスピードに比例して、より積極的になれます。
一方、緊張してしまって、気持ちを落ち着けたいときにはゆっくり手を動かします。それだけで気持ちが落ち着きますし口調もゆっくりになります。
手の動きで自分の心をコントロールすることが出来るということです。
これは試してみると、すぐに効果を実感出来ることなので、ぜひ、この場で試してみてください。
自分の気持ちをコントロールして、的確にコミュニケーションがとれる状態を整えることが出来て、さらに相手を自分に惹きつけることが出来てしまう、とても便利なものです。
もちろん、これは日本人同士でも使えます。特におとなしい人にはオススメです。
会話って、勢いのある人、情熱のある人ほど説得力がありますし、真剣さが伝わります。
これって、逆に言えば、おとなしい人というのは、それだけで損をしているということです。おとなしい口調だと、あまり印象に残らないんですよね。
でも、おとなしいというのは熱意がないわけではなく、それを上手く表現できないだけです。でも、おとなしい口調でも身振り手振りをするだけで、相手に強い印象を与えることが出来ます。
私もどちらかと言えばおとなしい性格なので、自分自身で効果を実感しています。本当に相手の反応が変わるので、面白いですよ。ぜひ試してみてください。