毎週、色々な方からメールを頂くのですが、今週はなぜか英語は初心者ですという方から多くメールを頂きました。

 

どれくらい初心者かというと、TOEICのスコアが250から300ぐらいだったり、このあいだ英検の3級をやっととれました、というぐらいです。

 

英語については分からないことばかりで、何をどうすればいいの?ということで質問を頂きました。

 

勉強法に関するアドバイスについては、HP上でも公開させて頂いているので、興味のある方はそちらを見て頂ければと思います。

 

 

それはともかく、TOEIC250、300ってそんなに悪いスコアでしょうか?

 

たしかに英語を使える目安として、730とか800といったスコアが登場することが多いですから、それと比較すれば低いことは間違いありません。

 

でも、250や300って、ゼロではありません。実際、どれくらいの正答率なのか私には分かりませんが、全体の2割、3割は確実にクリアしていると思います。

 

(注:後日分かりましたが、実際に4割は正解していないとこれぐらいのスコアにはならないそうです。)

 

TOEICの問題数は200問ですから、これでも40~60問は正解しているということです。

 

コレって、決して小さい数字ではありません。もっと正確に言えば、最初の大切なハードルを超えている証拠になる数字なんです。

 

みなさんご経験があると思いますが、物事を覚えるときに一番大変なのは最初です。慣れないこと、初めてのことを覚えるときは本当に大変です。

 

特に語学はその傾向が顕著です。

 

例えば、試しに本屋さんにいって、今まで見たことがない外国語の参考書を開いてみてください。

 

(アラビア語とかモンゴル語といったアルファベットではないコトバのほうがより分かりやすいです。)

 

そこに掲載されているコトバを40個覚えるとして、どれくらい時間がかかると思いますか?

 

実際に挑戦してみればわかりますが、覚えたとしてもすぐに忘れてしまうので、本当に自分のモノにするとしたら、かなりの時間がかかります。

 

『おはよう』、『こんにちは』、『ありがとう』といった挨拶程度でも苦戦するはずです。もしこれがちょっと長めの会話フレーズだとしたら・・・

 

途中で諦めてしまう人のほうが多いくらいではないでしょうか?

 

これぐらい最初は大変です。

 

でも、TOEICで250、300というスコアをとれる人の知識量というのは、こんなものではありません。

 

覚えている単語、フレーズ、文法知識、全てを合わせれば数百では済まないでしょう。もう既に、これだけのことを覚えています。

 

これは、一番最初のハードル=実は一番挫折しやすいハードルを乗り越えているということです。

 

前回のコラムでも書きましたが、『私って英語が出来ない』と言いながら勉強をしている人が多いですが、殆どの人はその勉強さえ出来ないのが実情です。

 

最初のハードルを乗り越えている人であれば、英語を話せるようになる確率はかなり高い。私はそう思います。