あなたはプラシボ効果というコトバをご存知でしょうか?

 

元々はラテン語で『気休め』という意味らしいのですが、医薬業界では 『効き目がある』と信じることにより、病気に対して精神的治癒力を発する効果を指します。

 

『この薬は風邪に効くよ』といって、小麦粉で出来たような偽薬を患者に渡したら、本当に風邪が治ってしまった。 本来、効き目がないはずなのに、患者の信じ込みの力で治癒効果が 出てしまう。

 

こんなことを指すコトバです。 (昔、製薬会社で働いていたので、個人的にはかなり懐かしいコトバです、) 要は、人の思い込みにはパワーがあるということです。 昨日、ちょっとしたことで、このプラシボ効果の話になりました。

 

友達が『今、○○という商品がはやっている』ということで、車の燃費を改善するツールを教えてくれました。

 

ただ、そのツールの商品説明文を読むと、本当にこんなことで 燃費がよくなるのかな?と不思議になるようなもので、 そこで話に登場したのがプラシボ効果です。 『思い込みで、勝手に燃費が良くなるように丁寧に運転しているんじゃないの?』 というような感じです。

 

冗談で言ったのですが、案外ツボをついているかもしれません。 ところで、もし真実がこうだったとしたら、あなたはどう思いますか? 車の燃費を改善したいとして、あなたは購入しますか? 私であれば購入します。

 

それは『車の燃費を改善する』という目的を達成できるからです。 理由がツールであれ、自分の思い込みであれ、目的を達成できるのであれば、結果は一緒ですから、お金を出す価値があると考えます。

 

なぜ、こんな話をしたかというと、まず思い込みの力はスゴイので活用しようということ、そして、 思い込みの力を利用するためには、 あまりキッチリ物事を考えないほうがいいということ このふたつをお伝えしたかったからです。

 

信じる力とか、意識というのは、とても大切です。 『英語が出来るようになる』と思っていれば、本当に上達のペースが上がります。 逆に『英語が話せるようになるなんて、私には無理だ』と思っていたら それだけで学習効果が落ちてしまうものです。

 

ですから、ウソでも、『自分は出来る』と思っていたほうが得なんです。 そして、思い込みの力を発揮するには、大雑把に物事を考えることです。 先ほどの燃費改善ツールの話でも、じっくり理詰めに考えて 『こんなことがあり得ない』と思ったら、実際にうまくいくことはありません。

 

それであれば、思い込んでしまったほうが、よっぽどいいのではと思います。 『その思い込みは間違っている』という真実を明らかにしたところで 得することがないのですから・・・

 

ブタもおだてれば木に登るといいますが、人間の場合、おだてにのれば、もっと高いところにいけます

 

どうせ損することはないのですから、あなたも思い込みの力にのってみてはどうでしょうか?