語学というのは簡単に言えば知識の積み重ねです。例えば、『りんご』=『apple』というのを知らなければどれだけ頭を使って考えても答えはでてきません。結局、どれだけ知っているのかというのが全てとなります。
ですから、単語帳を使って英単語を覚えたり、例文集や会話集を使ってフレーズを覚えたりするわけです。
今日はそのフレーズを覚えるというのがテーマとなりますが、多くの書籍や教材を使って覚えれば覚えるほど、ある悩みが 出てくると思います。
それは『自分が本当に知りたいフレーズが出てこない』ということです。何冊も本を見て勉強しているのに、どの本も似たようなフレーズばかりで、自分が知っているものばかり・・・
一方で、自分が知りたいフレーズに限って載っていない!
こんな経験をされている方は少なくないと思います。
これはある意味仕方がないことです。本で紹介出来ることには限りがあります。従って、特に重要なフレーズを選択することになり、結果としてどの本でも似たようなモノが紹介されることになります。
せっかく、新しい本を買ったのに得られるものは少なかったという残念な思いをした方も多いと思いますが、ここで諦めるのは早すぎます。そういった本でも実はかなり利用価値が高いという可能性があるからです。
ここに日常会話のフレーズ集があるとします。基本的なパターンとしては1つのフレーズが紹介されて、その解説が載っているというものです。このメルマガのパターンですね。
ここからがポイントなのですが、本の場合、殆どそのあとに紹介したフレーズをもとにした会話が具体例として載っています。
こんな感じです。
A: Will you buy me the ring I’ve been asking for?
(前からお願いしていた指輪を買ってくれない?)B: Absolutely not.
(ダメだよ)
これは実際に市販されているフレーズ集の1つなのですが、この本では『Absolutely not.』というフレーズを紹介するためにこんな会話例が載っています。
これを見ると『Absolutely not』よりも、『Will you buy me thering』のほうが使う機会が多そうと思うのは私だけでしょうか?
つまり、その本で重要と紹介されているフレーズよりもその他の部分で、実は役立つものが載っているということです。
普通、こういう本を利用する場合、今回の例で言えば『absolutely not』を覚えた時点で満足して、次に進んでしまいがちですが、これではもったいないですね。
せっかく、買ったのですから最大限利用しないと損です。その本に載っていることは全て覚えるくらいの気持ちで読んだほうが得です。
一番いいのは、英文よりも日本語訳のほうをみて、『これを英語ではどう言えばいいのか?』と常に考えてみることです。そうすると、驚くほど分からないことばかりということに気づきますので、そういったフレーズは全部覚えてしまいましょう。