このメルマガで、過去に『聞き上手になると、会話もスムーズにいく』というような主旨のコラムを書きました。詳細はホームページ上でバックナンバーを公開しているのでそちらを見て頂ければと思います。

 

●聞き上手は会話上手
http://w117.d.fiw-web.net/you_know_this/vol.22.htm

 

●リスニングさえ出来れば
http://w117.d.fiw-web.net/you_know_this/vol.40.htm

 

今日は、聞き上手になるためには、必要不可欠なあいづちについて、少し突っ込んだ話をしてみます。

 

あいづちづちと聞くと、『yeah』か『so』、『and』といったコトバが頭に思い浮かぶと思います。コトバのなかには、たしかにあいづちに適したモノがありますので、そういったコトバを使い続けていけば問題ないのですが、そればかりではワンパターンになります。

 

特に、何度も顔を合わせるような人だと、だんだんこちらの反応にマンネリを感じるようになります。そうなると、今度は『コイツは、人の話を聞いているのか?』と疑いだすのであいづちも逆効果になってきます。

 

(このへんは、普段の日本語での会話を思い浮かべて頂ければイメージがしやすいと思います。)

 

こんなことにならないように、多少の工夫が必要です。一番、手っ取り早いのは、身を前に乗り出すとか、興奮気味に大声であいづちを入れるといったことですが、これは恥ずかしくて出来ないという人もいるかもしれません。

 

そんな方にもう一つの方法としてオススメするのが、相手の言ったことを、そっくりそのまま繰り返すということです。

 

例えば、相手が『I played tennis yesterday.』と口にしたら『You played tennis?』と返します。その後に『and?』とか『with who?』、『where?』というように、何か質問をするとベターです。

 

そうすると、相手はそれに答えて会話を続けますので、また折をみて、こういったあいづちを繰り返します。ポイントは、質問をするときには相手の話を自然に促すような質問にするということです。

 

簡単に言えば『YES-NO question』は避けるということです。こんなふうにすれば、相手に会話を主導してもらうことが出来ます。あとは、たまにあなた自身の意見や感想を少し言えば、立派に会話が続きます。

 

以前、コラムでも書きましたが、人は誰でも他人の話を聞くより自分の話を聞いてもらいたいものです。ところが、英語圏の社会では、自分の意見を言い通すことに力を入れる傾向がありますから、あなたが落ち着いて話を聞いてあげれば、それだけでも喜んでもらえます。

 

慣れない英語で話すことをネイティブと競うよりは、聞き役に徹するほうが、日本人の性格からいっても向いてます。日本人でも自己主張する人が上手な方もいますので、一概にはいえないのですが、英語を話すのが苦手だけど、でもネイティブの人と会話をしてみたいという人には、こんなやり方をオススメします。

 

ただ、人とのコミュニケーションはテクニックより、誠実さのほうが大切なので、そこだけは忘れないようにしてください。