11月3日から8日まで仕事でアメリカへ行っていたのですが、現地において英語で会話をしたのはいい経験になりました。変な話なのですが、同じアメリカ人でも、日本にいる人と話すより、現地にいる人と話すほうが遥かに難しいです。

 

日本に住んでいる人は、日本人の考え方にも馴染んでいますし、日本語訛りの英語にも慣れていますので、日本人の英語を理解する能力は極めて高いです。

 

一方、現地の人は日本人と話す機会なんて殆どないですから、そのあたりのサポートは期待出来ません。

 

1日目、2日目は私も自分の言ったことが通じず、同じことを必ず繰り返す羽目になって、ここまで英語が下手になったかな?とショックだったのですが、あることに気づいて、そこからとりあえず普通に会話をすることが出来るようになりました。

 

今日のコラムでは、その気づきについてお話しようと思います。

 

その気づいた内容というのは、スゴク単純なことなのですが、大きな声で話すということです。秘訣というほど大げさなものでもないのですが、かなり効果がありました。

 

ご存知の方も多いと思いますが、日本人が日本語を話す場合には喉から声を出します。一方、英語の場合は腹から声を出します。ネイティブの人が英語を話していると遠くからでもよく聞こえますが、それは腹から声を出しているからです。

 

でも、私は最初このことを忘れていて、日本語を話すような感じで、喉から声を出していました。そうすると、声が聴き取りにくくなるので、聞き返されるというわけです。単純に言うと、英語の出来の問題ではなく、ただ聞こえなかったというだけですね。(笑)

 

このことに気づいたのは、ロスに滞在していたとき、道案内をしてくれた日本人のガイドさんの英語を聞いていたときです。その方の英語はお世辞にも上手くはなく、日本語訛りがはっきり分かる英語だったのですが、相手には完全に通じていました。

 

『なんで、この人の英語は通じて、自分の英語は通じないのだろう?』と不思議に思って、必死に理由を考えていたときに思いついたのが、声の大きさでした。

 

実際、私も大きな声で話をするようになってから、問題なく通じるようになったので、間違いないと思います。

 

それから、これは余談ですが、喉から声を出しているときにはよく相手から『日本人?』と訊かれたのですが、腹から声を出しているときには、『日本人?』とは1度も訊かれませんでした。

 

声の大きさやハリで、日本人は独特なのかもしれませんね。単純なのですが、私にとっては大きな気づきでした。ある意味、力技ですが、誰でも出来る簡単なことなので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

 

大きな声を出せば、相手も注目してくれるので、一石二鳥です。驚くほど、コミュニケーションがとりやすくなりますよ。