今回のコラムは文法が苦手な人向けの内容です。先週、文法を基礎から学べるメール講座を教えてもらい、受講してみたのですが、衝撃を受けるぐらい面白い内容でした。
文法の勉強と言うと丸暗記に近いことをイメージされる方が多いのではないでしょうか?
私もその一人で、これまで文法知識は問題をひたすら解きながら覚えました。ですから、答えはわかるけど、理屈では説明できないという部分もたくさんあります。
これでも、たいてい正解なのでいいのですが、たまに間違うこともあります。キチンと理屈として覚えていれば、こんなことはないのですが、覚えるのが面倒なので、丸暗記に頼っていました。
そんな私でも、理屈で理解できるようになる内容だったのがその講座です。
最初に『理屈でわかるようになる』と聞いたときには、退屈な説明文を読んでということを想像したのですが、中身を見ると、パズルを解くような感じで解いていくので、すぐに面白くなりました。
たとえば、5文型をテーマにしたカリキュラムのなかで、こんな解説があります。
(カリキュラムの内容をベースに、私が勝手に作成した例です。)
下記のような問題の回答がどれになるか、あなたはわかりますか?
She is ——.
(A) a higly educated student
(B) a educated highly student
(C) a highly student educated
(D) a educated student highly
答えは(A)なのですが、この回答にたどり着くための思考法が目からうろこが落ちるほど明快です。
この場合、『名詞を中心に考えていく』というパターンをとります。
この場合、名詞はstudentです。
┏━━━━━━━┓
┃ ┃
┏┛ ┃
┃ student ┃
┗┓ ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━┛
可算名詞の単数形ですので、冠詞のaがつきます。
┌────┳━━━━━━━┓
│ ┃ ┃
│ ┏┛ ┃
│ a ┃ student ┃
│ ┗┓ ┃
│ ┃ ┃
└────┻━━━━━━━┛
これに、名詞を修飾する形容詞、educatedが入ります。形容詞が入る場所は、修飾する名詞の直前になるので、次のようになります。
┌────┬──────┳━━━━━━━┓
│ │ ┃ ┃
│ ┌┘ ┏┛ ┃
│ a │educated ┃ student ┃
│ └┐ ┗┓ ┃
│ │ ┃ ┃
└────┴──────┻━━━━━━━┛
そして、最後に、形容詞を修飾する副詞、highlyが入ります。副詞が入る場所は、修飾するものの直前となるので・・・
┌────┬──────┬──────┳━━━━━━━┓
│ │ │ ┃ ┃
│ ┌┘ ┌┘ ┏┛ ┃
│ a │ highly │ educated ┃ student ┃
│ └┐ └┐ ┗┓ ┃
│ │ │ ┃ ┃
└────┴──────┴──────┻━━━━━━━┛
なので、正解がAのa higly educated studentになると言う理屈です。
「名詞から発生している、名詞を中心としたブロック」という構造で考えると、楽に解けてしまうということですが、一度実行しただけで、このやりかたの価値が実感できました。
名詞にくっつくことが出来るのは形容詞
形容詞にくっつくことが出来るのは副詞
こんなふうに覚えておけば、どんな問題でも冷静に理屈で判断できます。
その講座は全てのカリキュラムが、こんなふうに理屈で理解できるようになっています。理屈を知ることが本当に面白いので、気がつくとスムーズにカリキュラムをこなしてしまっています。
こんな経験は始めてです。文法が苦手な人も、これであれば間違いなく身につくと思います。個人的には文法関連の教材・書籍では、今まで見てきたものの中でもダントツのNo.1です。それぐらい内容が濃かったです。
文法を克服したいという方には、断然おススメです。
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