ビジネス英語を学ぶうえで、TOEICというのは、どうなのでしょうか? 

 

TOEICでハイスコアを取得しようと勉強することは、ビジネス英語をマスターしたいという人にとってプラスになるのでしょうか?

 

もちろん正解はYESです。

 

ビジネス英語といっても、基本的には一般英語(英会話)と、それほど変わりがあるわけではありません。言葉の話し方や文章の構造が変わるわけでもないのですから。

 

TOEICでハイスコアを取れるぐらいの語学力があれば、そこにプラスして業務に必要な知識や語彙を詰め込めば、それで十分です。

 

あとは、ビジネス英語特有の表現を覚えておけば完璧です。

 

こういった表現というのは、基本形は、せいぜい数百なので、ここまでの語学力を身につけた人にとっては、軽いものでしょう。

 

ですから、ビジネス英語をマスターする第一歩としてTOEICのスコアを目標値にするというのは、とてもいいことです。

 

ただ、その一方、ビジネス英語をマスターする目的が、あくまでもビジネスマンとして、海外企業を相手にも仕事ができるようになることにあるとすれば、意識しておいて頂きたいことがあります。

 

それは、仕事をこなすうえでは、ビジネス英語というのは、あくまでも一つの要素に過ぎないということです。

 

仕事をこなすには、様々な能力が求められます。そのなかで、言語能力というのは比較的優先順位は低いものです。

 

極端な例ですが、英語がペラペラだけど業務のことは何も分からない新入社員、英語はダメだけど、業務に精通していて、どんな仕事でも責任を持って実行できるベテラン社員、両者を比べた場合、戦力として評価されるのは後者です。

 

これも極端な話、英語が出来ないだけであれば、通訳をつけてしまえば用が足ります。

 

しかし、業務を遂行する能力というのは、その内容が高度なものであればあるほど、そう簡単に何かで肩代わりできるものではありません。

 

つまり、言葉を磨くぐらいであれば、他のビジネススキルを伸ばすことに専念したほうがプラスになる可能性もあるということです。

 

ビジネスマンとして、英語が話せることは当たり前とみなされるようになってきているので、もちろん言葉も重要なのですが、そこだけに囚われず、トータルバランスで見る目も必要です。

 

特にビジネスの世界で本気で食べていこうとするのであれば、どんなスキルを身につければ、最も高く自分を売り込めるか(評価されるか)ということは、常に考えるようにしたほうがいいと思います。

 

ビジネス英語だけに目を向けないようにしましょう。