評価が高い英語教材のなかには、速聴を取り入れているものがあります。今現在、最も有名な教材をあげるとしたら、エブリデイイングリッシュでしょうか。
速聴というのは、音声を2倍、3倍のスピードにして聴くというやりかたです。ビデオの早送りのようなものですが、これがリスニングスキルを鍛えるうえで、なかなかの効果を発揮します。
速聴で勉強すると、英語を聴き取り能力が向上する
論より証拠ということで、実際に試してもらったほうが速いです。エブリデイイングリッシュの公式サイトに2倍速音声のサンプルが公開されているので、そちらを聴いてみてください。
2倍速音声を聞いた後に、通常のスピードで聴くと、クリアに聞こえませんか?
私も初めて経験した時には驚いたのですが、何度聞き返しても聴き取れなかったフレーズが、倍速スピードの音声を聞いた後だと簡単に理解出来ます。ちなみに、私が速聴を使って勉強する時には3倍速にしています。このほうが、より効果的です。
速聴には、脳の働きをアップする効果があるようです。詳しいことは忘れましたが、理屈は分からなくても十分に納得がいくぐらい、効果をすぐに体感出来ます。リスニングが苦手な人には、オススメの勉強法です。
速聴ソフトを利用して、自分で英語教材を作る
しかしながら、速聴を取り入れた英会話教材というのは、それほど多くありません。エブリデイイングリッシュを抜きにすれば、ミミテック英語マスターぐらいかなと思います。
前者は3万円、後者は5万円近くしますので、決して安くはありませんし、ボリュームはそこそこありますが、スピードラーニングみたいにCD48枚組といった膨大な量というわけではないので、真面目に勉強すれば、数ヶ月で終わってしまいます。
もちろん、それでも少なくない勉強量になりますが、せっかく高い学習効果を得られるだけに、もっとボリュームがほしいところです。
そこでオススメするのが、速聴教材を自分で作ることです。
スピードリスニングというソフトを利用すると、あらゆる音声を1~3倍の間でスピードを変換させることが出来ます。市販の書籍についているCDをパソコンに取り込んで、このソフトで倍速変換すれば、その瞬間に教材が出来上がります。
これだと幾らでも、自分で学習用素材を作り出すことが可能となります。
スピードリスニングは1万円するソフトなので、ちょっと値が張りますが、一度購入すれば、あとは音声の素材がある限り、幾らでも教材を作成することが出来るので、悪くない投資です。
エブリデイイングリッシュやミミテック英語マスターのような数万円する英語教材を購入するくらいであれば、よほどコストパフォーマンスがいいと思います。
iPhoneやipodなどに入れれば、通勤・通学中にも勉強出来るので、時間も効果的に使えるようになります。
速聴で英語を勉強する時のやりかた
最後に、速聴で勉強する時のやりかたについて、ちょっとした注意点です。
基本的には、倍速の音声を聴いたあと、ナチュラルスピードの英語を聴くという流れでいいのですが、その前に耳にする内容を完全に理解しておいてください。
意味が分からない言葉を聴いても理解することは出来ないですし、理解出来ない英語を聴いても何の意味もありません。学習効果もあがりません。
頭が理解出来ない言葉を幾ら聴いても、リスニングスキルの向上にはつながらないものです。速聴で勉強する時には、意味の分かる内容を聴くことが大前提となります。最初に必ず意味を把握するようにしてください。
ここさえ注意すれば、速聴は英語のリスニングスキル向上に大きく役立ちます。聴き取りが苦手な人ほど効果を実感出来ますので、ぜひ毎日の学習に取り入れてみてください。