私が留学中、色々な国の人と知り合う機会がありましたが、彼らに対して感じたことが、パワーがあるということです。勉強も遊びも常に全力投球で取り組みます。

 

私は、勉強はともかく遊びならば負けないと思っていたのですが、とんでもない間違いでした。彼らの遊びにかける熱意はとんでもないです。このコラムはそんな熱意を示すエピソードです。

 

私が留学していたたサン・ディエゴからラスベガスまでは、約600kmありました。これは、アメリカ人にとっては近距離です。これでもお隣の州ですし。

 

だいたい、ちょっとショッピングに行こうといって、100kmぐらい平気で走りますから、600kmなんて、ちょっと遠いなぐらいです。実際、フリーウェイを走れば、車で4~5時間程度でついてしまいます。ですから、当然ラスベガスへ行こう!という話になります。

 

ここまでは、日本人にも理解出来る感覚です。しかし、ここからアメリカ人パワーが炸裂します。まず、出発は金曜日の夜、大学の授業が終わったあとです。

 

大学の教室からラスベガスに直行します。ラスベガスにつくのが夜中の1時ごろ。着いたら、まずはホテル探し・・・なんてことはしません。もちろん、カジノへ直行します。

 

そして、朝まで遊んだら、今度はラスベガス見物です。一度行ったことがある人は分かると思いますが、ラスベガスは町自体がテーマパークみたいな感じなので、散歩するだけでも十分楽しめます。一流ホテルのロビーでくつろいだり、無料のアトラクションを観たり、ちょっとお金を出してショーを観たり、またカジノへ行ったり。

 

そんなこんなで土・日ぶっ続けで遊びます。そのあいだ一睡もしません。ちょっと疲れた人は、車で仮眠をして、すぐに復帰します。そんなこんなで、ラスベガスをあとにするのが、月曜日の明け方。そして大学に戻り、授業へ直行します。

 

私ともう一人の日本人の友人を除けば、みんな元気たっぷりです。ご機嫌で授業へ向かいました。私はその日授業がなかったので、家へ帰って寝ましたが、その経験から、必ず月曜日はフリーにしておきました。でも、遊びもこれだけやると、充実感たっぷりです。

 

今の日本人って、どこかつまらなそうな表情をしていますが、それって仕事でも遊びでも、力をセーブしてそこそこしかやらないからというような気がします。たまには、後先考えずに全力投球というのも楽しいのにとつくづく感じています。