以前、このメルマガでも紹介したことがあったと思いますが、私は英語を話せるようになるまで、10年近くかかりました。

 

これが、忙しい仕事の合間をぬってコツコツ勉強した結果、話せるようになったというのであれば素晴らしい話なのですが、私の場合大学生という自分の時間を持てる期間をはさみつつ、しかも大学卒業後、2年間もアメリカに留学していたという恵まれた環境にいたなかでの10年間ですから、かなり時間がかかったほうだと思います。

 

確かに今思い出してみても、覚えたことはすぐ忘れるし、1時間勉強したら2時間は休憩しているし(笑)、能力・意欲ともにダメでした。今勉強しているみなさんより、レベルは間違いなく下なのではと思います。

 

そんな私でも、今では英語が話せるし、英語関係のメルマガを発行しているぐらいですから、どんなバカでもアホでも(すいません)数年間続けていれば、英語ぐらいできるようになるだろうと思っています。

 

これは違うコトバでいうと、諦めずに続けられるかどうかが一番のポイントだということなのですが、この点についても私は本来、落第生です。忍耐力がないので、コツコツと努力を続けるというのが大の苦手なんです。

 

では、なぜ私が10年間も英語と接し続けることが出来たかというと、好きなときに、好きなことだけをしてきたからです。

 

私は子供の頃から本を読むことが好きでしたので、英語で本を読むことも苦ではありませんでした。それどころか、楽しくて自分から率先して読んでいました。

 

ただ、自分の好みで読んでいますから、英語学習者に定番の英字新聞やTIMEなどは読まず、小説ばかりを読んでいました。この小説も実は私が気に入るモノは少なくて、10冊中8冊は最初の数ページで読むのをやめてしまいました。今でも、読んでいないペーパーバックが山積みになっています。

 

ただ、本当に興味を持った小説を見つけたときにはパワーがでました。最初のうちは分かる単語が一つもないなんてこともありましたが、辞書片手に読んでいきました。その頃は1ページ読むのに1時間ちかくはかかってましたが、飽きることなく読みすすめていきました。

 

そのうち、映画を字幕無しで見たくなり、スクリーンプレイを片手に必死で聴き取ろうとするようになりました。それ以来、本と映画が私と英語との接点になっています。

 

その反面、興味のないこと(文法とか)には手がつかず、なんとか1日10分ぐらい勉強していたぐらいです。

 

もちろん、こんなやり方は学習方法としては極端で問題も出てきます。私の場合はTOEICやTOEFLを受けるときでしたが、そんなときは期間限定でヤル気が出ますから、そんなときに嫌いなことを一気に勉強していました。

 

また、留学していたときには英語を話せなければやっていけませんから、必死でスピーキングの練習をしました。

 

しかし。それが過ぎたら、また好きなことだけをやっていました。もちろん、好きなことでも、やりたくないというときがありますが、そんなときは無理をしてやるなんてことはせず、きっぱり忘れていました。

 

こんなズボラさが継続出来た原因だろうと思っています。そして、そのズボラさこそが一番の武器だったとも感じています。ヤル気がないとき、好きだからという理由でやっていたことが、私の英語力の土台を作ってくれたと思っています。

 

とても参考にしてくださいなどとは、いえない話なのですが、ツライ思いをして、歯を食いしばってやらなくても英語は話せるようになるんだということだけ、感じ取ってもらえればと思います。