昔話のウサギとカメはみなさんご存知かと思います。

 

ウサギとカメがかけっこの競争して、最初はウサギが大きくリードしていたけど、油断して寝ている間にカメのほうが先にゴールしてしまったというお話です。

 

油断大敵ということを教訓として伝えている話だと思いますが、違った意味でこの話は語学を勉強する人には参考になります。

 

語学学習の場合、ウサギとカメというのはこんなかんじです

 

  • ウサギ:一気に長時間勉強して、進歩も速い人
  • カメ :少しずつ勉強して、進歩も遅い人

 

昔話と一緒だとすれば、先に英語を話せるようになる人はカメのほうということになりますが、現実として、これは十分ありえる話です。

 

もちろん、ウサギの人が毎日ずっと続けていけば、間違いなくカメより上達は速いです。それどころか、カメにはまねできないくらい短時間でマスターしてしまうでしょう。できる人はそちらのほうが絶対にいいです。ところが、一部の人を除けばそうはいかないものです。

 

長時間集中的に勉強することを持続するのは大変です。まず嫌になって休みたくなります。そして、1度休みをとってしまうと、今までの反動がきて、なかなか勉強を再開できなくなります。

 

このへんのオン・オフのコントロールがキチンとできる人は問題ありません。ウサギのまま突っ走れるはずです。ただ、殆どの人は昔話のように、一度休んだら、再び走り出すのは大変だと思います。

一方カメの人ですが、このコトバ以上に最適なコトバはないというくらい、英語の上達度のスピードはゆっくりでしょう。

 

気がついたらウサギの姿が見えないという可能性もあります。

 

ただ、語学学習の場合、ずっと努力を続けていけばカメは進化します。今まで1日に100メートルしか進めなかったのに、あるとき突然1日数十キロ以上進めるようにもなります。

 

これは経験値を重ねることにより、習熟度のペースが一気に上がるからです。勉強、仕事、習い事、何でもそうですが、習熟度のペースというのは、経験を重ねれば重ねるほど速くなります。

 

そうなるとこちらのものです。カメがガメラになるようなものです。そのうち、火を噴いて空を飛ぶようなスピードでどんどん英語を自分のものにしていってしまいます。

 

ですから、最初はカメのような歩みでも続けていくことが大切というわけです。学習における進歩のスピードはいびつです。あなたが車で東京から名古屋に行くとします。距離が300kmと仮定して、時速100kmでいけば、3時間です。

 

普通はこんなふうに計算しますが、英語の上達のスピードは全然違います。最初の2時間でも、まだ都内を出ていないかもしれません。あるいは、2時間30分を過ぎて、やっと横浜あたりかもしれません。

 

それでも、残りの30分で横浜から名古屋まで一気に進んでしまう。これが語学学習の上達度のスピードです。学習に要した時間が一定数を超えれば、誰でも必ず上達のスピードはあがります。

 

最初は覚えたことを次から次へと忘れてしまうので大変です。私は今中国語を勉強しているのですが、あまりにも上達度が遅いので嫌になってきます。

今日お伝えしていることを英語で1度経験しているにも関わらずです。こうやって話を聞くだけのあなたは、もっと大変だと思います。

 

でも、必ずスピードがあがるときが必ずきます。あなたも必ずガメラになれます!(笑)

 

ですから、今は地道にゆっくりと進んでいってください。