『英語を話せるようになるには、どんな勉強をすればいいの?』
つい一昨日、お会いした方から、こんな質問を受けました。この方(Uさん)は英語が出来る方で海外旅行へ行っても、ホテルやレストランでのやりとり程度であれば、軽くこなせます。
海外の人とコミュニケーションをとることにも物怖じしない方で、会話をすることが海外旅行の楽しみというぐらいの人物です。
ただ、お決まりのフレーズ以上のものは話せず、いつももう一歩深く突っ込んだ話が出来ない、これが出来ればもっと楽しいのに・・・と悔しい思いをしているという方でした。
ここまで読んで、共感を覚えたという人もいるのではないでしょうか?
そこそこは出来るので挨拶や自己紹介は問題ないけど相手と親しくなって話が深くなると、とたんに口からコトバがでなくなってしまう。
こんな経験をあなたもしているのではないでしょうか?
私も同じ経験がありますが、とても歯がゆいですよね。相手とせっかく親しくなって、何でも話せるようになったのに、そうなると今度は、英語の壁が邪魔をする・・・
こうなると、次は当然、もっと英語を伸ばそうと努力を始めます。
英会話スクールに通う、新しい教材を買ってみる、通信講座を始める、etc
方法は様々です。Uさんの場合、英会話スクールに通い始めたそうです。新しい努力を始める。これは素晴らしいことです。何の問題もありません。
ところがここからが問題です。こうして新たな努力を始めて、英語が話せるようになる人もいれば、全然変わらない人もいます。
前者と後者の差は何か?あなたにはわかるでしょうか?
多分、総合的な語学力は両者ともそう変わりません。TOEICのスコアなどを比べれば、同じようなものだと思います。
テストのスコアは一緒。でも実際の会話になると差がつく・・・
この理由がわかりますか?
これは次のUさんのセリフに答えが出ています
『英語を話すときって、みんな同じ単語ばかり使っていますよね』
お気づきの方もいると思いますが、日常会話の場合、使われる単語というのは、ある程度決まってきます。
同じ言葉を使いまわしているだけで、決して日本人が知らないような難解なコトバを使っているわけではありません。間違いなく80%は私達が知っているコトバです。
それでも話せないのはなぜ?
それは、運用能力がないからです。知識として英語を知っていても、それを実際に使いこなす方法を知らないということです。
知識と運用能力は全く別々のことで、この2つを掛け合わせることで、初めて英語が自分のものになります。知識に関しては日本人は得意なので、あとは運用能力をつけるだけです。
では、その運用能力はどうつけるの?というのが今回のテーマだったのですが、話が長くなりそうなので、この部分は来週のコラムでお伝えします。
とりあえず、英語を知識として覚えても、それを使いこなす能力がなければ、英語を話せるようにはならないということだけ、理解して頂ければと思います。
使いこなす能力があれば、知識の量が少なくてもそれをカバーできるので、飛躍的に会話能力が伸びます。
帰国子女でTOEICを受けさせると600ぐらいしかいかないけど、英語を話すとペラペラというケースがありますが、それは運用能力に長けているからです。来週はこんなふうになれるためのトレーニング方法をご紹介していきますので、お楽しみに。