「!」つきのタイトルだと、英検の1級や準1級に合格したのか?とでも思われそうですが、全然違います。私が英検を受けたのが、高校3年のとき、そして受かったのは3級でした。
な~んだと思われた人が多いと思いますが、私もそう思います。英検3級といえば、『中学卒業程度』のレベル。遅くても高校入学直後あたりにとっていそうなものです。
しかしながら、中学時代、英語が大の苦手だった私には到底不可能な芸当です。しかも、英検の受験日は貴重な日曜日。わざわざテストで1日を潰してたまるかと思っていた私は、高校入学以来、一度も英検を受けませんでした。
それが、なぜ3年のときに受けたのか?というと、大学受験が控えていたから。つまり、内申書に記載できることを一つでも増やしておきたいという理由からでした。
正直な話、高校生が英検3級を持っていたところで、たいした評価にはなりませんが、何もないよりはましという判断を下した担任の先生に、なかば無理やりに受けさせられました。
でも、実はこれが結構大変だったんです。「中学生だって受かるんでしょ」という軽い気持で受験したのですが、それほど簡単ではなかったということは今でも覚えています。
確か、英検3級の合格ラインは正答率60%。試算してみて、ぎりぎりだったぐらいですから、はっきりいってダメです。それぐらい、英語は苦手だったんですね。
それでも、この当時は英語が出来るようになったなあと自分では変な自信を持っていました。中学1年、2年のときは全校生徒のなかで下から数えて何番というどんぞこのレベルでしたから、そのときに比べれば、英検3級合格なんて大躍進!結構、喜んでました。賞状をもらったのも久しぶりでしたし(笑)
ということで、高校を卒業するとき、私の英語力というのはひどいものでした。ただ、今振り返ってみて良かったなと思えるのは、とことんひどかったということです。そのおかげで、成績が落ちたという経験はしていません。低レベルですが、成績は上がり続けていましたので、英語といえば、いい記憶しかないんです。
人より劣っていようが、それまでの自分の実力からすると進歩しているわけですから、本人は大喜びです。しかも、とことんひどかったので、最初から他人と比較することなど、考えてもいませんでした。こうしたことは、今考えてみると本当にラッキーです。
このおかげで、大学入学後、独学で英語を勉強しようという気になりました。そして、大学入学から少しずつ、私の英語力は人を上回るようになっていきます。