和文英訳
英語を学習する場合には基本的に二つのアプローチしかありません。英語を日本語に訳す方法。その逆に日本語を英語に訳す方法です。多分、学校では圧倒的に英語を日本語に訳す方法で勉強しますが(英文和訳)、実は日本語から英語に訳す方法がベターです。
例えば、「I like tennis.」という英文を「私はテニスが好きです」と訳す勉強方法よりも、「私はテニスが好きです」というのは英語で何と言うのだろう、というアプローチのほうが遥かに有効です。何故かというと、「日本文→英文」の流れで覚えたことは「英文→日本文」の流れも自動的に覚えられるからです。
また、最終的に英語を話せるようになるには、日本語を使わず、直接英語で理解出来るようにならなければいけません。いわゆる「英語脳をつくる」ということが必要なのですが、これも「日本語を英語に直す」ということをやっていくうちに、だんだん身に付いてきます。
色々な学習方法を紹介していますので、好きな方法を選んで頂ければいいのですが、この「和文英訳」と次に紹介する「例文単位で覚える」というこの二つだけは、必ず取り入れるべきです。そう言い切れるほど、重要な学習方法です。
別のページで私が何年勉強しても、なかなか話すことが出来なかったのに、勉強方法を変えたらすぐに話せるようになった、という実体験を紹介しましたが、その学習方法がこれです。
「この日本語は英語でどう言えばいいのだろう?」というアプローチにするだけで、めきめきと上達していきました。逆に言えば、このアプローチをしなければ何時までも喋れなかったような気がします。絶対にオススメの方法ですので、是非試してみてください。
例文単位で覚える
この学習方法は「和文英訳」とセットになった学習方法です。この「和文英訳」と「例文単位で覚える」をセットで行う方法はオススメというより、絶対に実行すべき方法です。何となく自分には合わないかなという人も、とりあえず騙されたと思って実行してみてください。必ず成果が出てきます。
この方法は簡単です。英語を単語ではなく、例文で覚えるということです。例えば、「駅」を「station」と覚えるのではなく、「私は駅に行きます」という表現を「I go to the station.」として覚えるということです。
なぜ、この方法を薦めるのか?それは、脈絡のある文章のほうが興味をひきやすく記憶に残りやすいからです。経験のある人は実感できると思いますが、丸暗記した英単語というのは、大半をすぐに忘れてしまうものです。これは、簡単に言えば退屈なため、記憶に残らないからです。
また、単語で覚えた場合、折角暗記した言葉でも、実際に会話の中で使おうとするとお手上げという経験はなかったですか?「Aという単語はBという意味」という方法よりも「Aという場面ではBと表現する」というやり方のほうが、より実践的ということです。
繰り返し覚える(1)5回連続法
単純ですが効果的な方法です。覚えたい例文があったら、それを口に出し、実際に喋ることで覚えます。そして、覚えられたかなと思ったら、ここからスタートです。
今まで見ていたテキストや本を全て閉じます。そして、その例文を喋ってみます。最後まで間違えずに言えたら1回。それを5回連続で繰り返します。
この学習方法のポイントは5回続けて言えるまで繰り返すということです。一度間違えたら、最初からやり直しです。
最初はキツイかもしれません。一つの例文を何度も繰り返すことになります。しかし、このようにして覚えた例文は、必ず身に付きます。また、この方法を繰り返すことによって、頭が英語をインプットし易いようになってきます。つまり、やればやるほど英語を覚えやすくなってくるのです。
皆さんも日本語ならば、一度テレビで聞いただけで覚えてしまいますよね。それを英語でも出来るようになるのです。これはてつやが実体験済みです。一度走り出せば、あとは、坂道を転げ落ちる車輪のように勝手に加速がついていきます。
大変なのは最初だけです。そこを切り抜けるように、なんとか頑張ってみてください。最初は一日かけて一つの例文を覚えるだけでも十分です。