このページは英語の勉強と時間の関係についてお話します。
英語と時間というと、まず頭に浮かぶのが学習時間だと思います。1日○時間勉強するとか、TOEICで600点とるには500時間勉強しなければいけないとかというふうにです。
(TOEICの例は適当に書いた数字です。)
言ってみれば、これは量に焦点をあてた考え方です。このホームページでも『結局は実力は英語と接した時間に比例する』ということをお伝えしているように、量をこなすことに意識を向けることは大切なことです。
ただ、今日は視点を変えて時間の質をテーマにしてみます。
この質というのも非常に重要なことです。ダラダラ過ごした1時間と本気で集中した1時間では、学びの成果は比較できないほどの差が出てきます。
見た目は同じように勉強していても結果をみると大きな差になります。
質というのは量以上に重要です。時間の量というのは、どれだけがんばっても上限があります。たとえば、現実的に日常生活のなかでとれる学習時間というのは必死で努力しても2~3時間といったところではないでしょうか?
これをさらに増やそうと思っても、そうカンタンにはいきません。寝る間を惜しんで勉強時間を増やしたとしても、せいぜいこの倍ですよね。要は勉強時間の量では、大きな差はそれほどでないということです。物理的にムリです。
しかし、質というのは幾らでも変えられます。1時間を1時間として使うこともできれば、1時間で普通の人の10時間分に匹敵するぐらいの価値にすることもできます。
質は努力次第で幾らでも高められますので、ここがポイントとなります。
では、どうすれば質を高めることができるのでしょうか?
それは成果に対して期限を設けることです。たとえば、今日は1時間勉強するとします。その場合、その1時間でどれだけ勉強するのか、最初に決めます。
フレーズを30個覚えるでもいいですし、本を5ページ読むでもいいです。リスニングであれば、聴き取れるようになるフレーズを5個増やすなんていうことでも構いません。
こんなふうに必ず目標を設定します。現在の自分には少し厳しいくらいの目標がいいです。感覚としては『これぐらいならできそうだな』と無理なく思える量の20%増し程度です。
目標を設定したら、その目標は何が何でも、時間内にこなします。時間内というのがポイントです。『難しかった』とか『想像以上に大変だった』というような言い訳はなしです。何がなんでもやります。
こんなふうに常に目標と期限を意識して取り組むと、勉強に対する姿勢が変わってきます。これは一度試して頂ければわかります。これは時間は有限ということを意識するための手法ですが、これを取り入れると、集中力が増して、効果的に時間を使えるようになります。
学校の宿題とかでも、最初はダラダラしているのに、締め切り直前になると、ヤル気がでて、一気にやってしまったなんて経験をしたことがあなたにもあると思います。
これと一緒なのですが、締め切り直前にこれだけのことができるのであれば、いつも締め切りを作ってしまおうということです。
繰り返しになりますが、時間の量を増やすには限度があります。しかし、質を高めることには上限はありません。幾らでも高めることができます。
忙しくて時間がとれないという人ほど効果的なやりかたなので是非、この考え方を毎日の学習に取り入れてください。
満足度も違ってきますよ!