楽して、英語をマスターする
こんなことが出来ればいいと思ったことはありませんか?
今日は、この『楽』という部分に焦点を当ててみようと思います。難しいことと楽なこと、取り組みやすいのは楽なことでしょう。文字通り、気楽にやれると思います。
今日のコラムでお伝えしたいことは、気楽なことだけをやってみては?ということです。
例えば、あなたがカンタンな日常会話なら楽に出来るとします。そうであるならば、その『カンタンな日常会話』を何度も繰り返して練習します。
もともと出来るのですから、練習自体気楽なものです。抵抗感なく出来ますし、それどころか、スラスラ出来るので気分もよくなります。何度も何度も繰り返したくなるかもしれません。
こんなことして、どうなるの?
こんな疑問が頭に浮かんだ人もいると思います。出来ることを繰り返して意味があるの?と言われそうですが、これはとても効果的な勉強法なんです。
まず、頭が英語に慣れます。同じことを何度も何度も繰り返していれば、無意識に英語を口にすることが出来るようになります。
以前、このコラムで『Hello』や『Thank you』はいちいち日本語に訳したりせずに、そのまま口に出すのが普通。だけど、これが本当に英語として身についている証拠という話をしましたが、まさに同じことがおこります。
出来ることというのは、量としては少ないかもしれませんが、でも着実に身につきます。こうやって、英語を英語のまま理解出来る領域を少しずつ広げていくと、あるとき一気に学習効果が高くなります。
新しいことでも、1度学んだだけで覚えてしまう。また、1度覚えたことを忘れることが少なくなる。
こんなことが現実に起こります。これは頭が英語に慣れてきたからです。頭というのは筋肉と全く一緒です。使えば使うほど力がつきますし、逆に使わなければ衰えます。
また、ここでポイントなのが、一定量使っていれば難しいことに挑戦しなくてもいいということです。
例えば、腕立てふせを毎日20回やるとします。最初は大変かもしれませんが、数週間もすれば軽々と出来るようになります。そして、大変でも軽々出来ても20回は20回です。効果は必ずあります。英語も同じです。
最初は難しかったことがカンタンに出来るようになった。ここで、普通はさらにレベルを上げて難しいことをしなければと思いがちですが、カンタンに出来ることを繰り返すだけでも、キチンと効果が出ます。
ですから、ハードルの高いことを無理に自分に要求することはありません。たしかに、このほうが進歩の速度は速いです。
しかし、一方で途中で挫折してしまう可能性も大です。それを考えれば、自分にとってカンタンなことを続けていって、少しずつ新しいことを覚えるというほうがいいと思います。
あるいは、難しいこととカンタンなことを組み合わせることです。これが一番バランスがとれているかもしれませんね。このへんは自分自身で調整して、一番合うものを考えてみてください。
いずれにしても、気楽に取り組んでも、英語は話せるようになる。このことだけは頭に入れておいて頂ければと思います。