約4年ぶりに訪れたアメリカ。その初日にいきなりアメリカを体験させてもらいました。自分の心にあることは徹底的に口にするアメリカ人の気質を目の当たりにしたことです。といっても、この話の片方の主役はアメリカ在住の日本人なのですが・・・

 

初日はロスに在住する日本人、Aさんに頼んで安いホテルを探してもらっていました。最初にそこに案内してもらったのですが、実際にそのホテルのフロントで宿泊料金を聞くと、Aさんが事前に電話で確かめた料金より$10ほど高めでした。

 

そこで、Aさんとフロントの女性の間でバトルが始まります。どちらの料金が本当なのかということですが、お金の問題ではなく、どちらの意見が正しいのか?というのが焦点です。

 

どちらも譲らず、言い合うこと10分、ついにはそのホテルの本部に直接電話をして、正しい価格を確かめようということになりました。

 

結局、そのホテルは1日単位で料金が変わるらしく、Aさんが電話で確かめた時点の料金は既に変更されていたということでした。そんなこともあるんだなと私達は納得、とりあえずそのホテルには泊まらず別のホテルを探すことにしました。

 

それはともかく、アメリカらしいなあと思ったのは、そのホテルから出たAさんの一言です。

 

『あの人、とても親切で感じのいい人ね』

 

激しいつばぜり合いをしていたので、日本人からすると、悪い印象を持ちそうなものですが、アメリカ人にとっては、逆にこれだけ本気で対応してくれたということになるようです。

 

このAさん、よっぽどその女性が気に入ったらしく、『このホテルでいいんじゃない』と私達に勧めたり、『今度、友達がきたら紹介してあげよう』とまで言っていました。

 

以前、アメリカに留学していたとき、物事をはっきり言う習慣に慣れて、楽だなと思っていたのですが、帰国して日本に住んでいるうちに、再び日本人の感性になっていたようです。住む所によって、自分の考えも変わるんだなと妙に納得してしまいました。