当たり前の話ですが、日本人のなかには英語を自由自在に扱えるという人が少なくありません。
そういった人達に話を聞くと、彼らが英語を身に付けるまでの過程には共通点がたくさんあります。独学を重視したこと、様々な勉強法を組み合わせてきたこと、それほどお金を使っていないということです。また、面白いことに留学経験者も未経験者も同じように勉強しています。
私も留学経験者の一人ですが、外国にいればそれだけで英語を話せるようになるということはなく、日本の参考書や教材を使って独学で勉強していました。海外だと日本のものは入手しづらいので、海外にいたときのほうがやりづらかったような気すらしています。
少し話はそれましたが、要は条件や環境などに関わらず、英語を身に付けるためにやるべきことは変わらないということです。
それさえ分かれば効率良く勉強することが出来ます。時間もお金も無駄な使い方をすることもないでしょう。
ただ、問題なのは、『こんなふうに勉強すれば効率良く勉強できる』という答えにたどり着くまでに時間がかかるということです。私自身、このサイトで勉強法について色々なことを書いていますが、最初から分かっていたわけではありません。
今考えてみると、余計な回り道をしていたと思えることがたくさんあります。そういったことを経験してきたからこそ、効率的なやりかたがみえてきました。
このサイトには、その経験を公開させて頂いていますが、自分のことながらマズイなと思うのは、体系立てていないこと。
自分の中では、こんな順番でというものもあれば、その人の目的や環境に合わせても、こんなふうにすればいいというものが頭の中にはあるのですが、なかなかうまくサイト上で表現出来ていません。
今後、少しずつ整理していくつもりですが、最近、自らの学習経験を体系立てて、効率的な勉強法を教えてくれる書籍が増えてきました。
特にインターネット上でダウンロードできる電子書籍の中には秀逸なものが少なくありません。こういったものを使って、書かれている通りに真似していけば、労せず最適な形で勉強することが出来ます。
お金を使わずに無料で取り組める勉強法も多数紹介されているので、書籍代の元は数倍になって返ってきそうです。
ただ、それは内容の良い書籍であればこそ。電子書籍の中には、それほど質が高くないものも少なくないので、その点は要注意です。
私自身、目を通して参考になるとオススメ出来るのは、次の3冊です。
TOEIC900 正当派の英語学習法
著者の鈴木拓さんは独学でTOEIC900、英検1級取得という結果を出した人です。留学経験無し、学生時代、英語は苦手だったという普通の日本人です。英語に苦手意識を持っている人であれば、鈴木さんの経験は役立つこと間違いなしです。
一般的な英語学習法からTOEIC対策までまとめてくれています。
なりきり英会話
こちらはリスニングとスピーキングの学習法に焦点を当てている書籍です。鈴木さんの書籍と比較すると、より英会話という実践に比重がおかれています。
とにかく英語が話せるようになりたいという人には、こちらのほうがオススメです。著者の玉村さん、釜本さん、ともに数年に渡る海外在住経験があり、今でも仕事やプライベートで英語を使っている方達です。
ネイティブとのコミュニケーションにも精通しているので、その点も参考になります。ただし、お二人とも元々は英語は話せず、成人してからマスターした人達なので、彼らが活用した勉強法は誰にでも使えます。
※2014年現在、こちらの書籍は絶版になっています。
英語ビギナーが英会話スクールに行かないでも3ヶ月後に英語上達を実感する勉強法
上記の2冊の中間にあたるような内容の書籍ですが、魅力的なのは英語学習に役立ちそうな国内外のサイトに精通していて、色々と紹介してくれていることです。
幾つかのサイトは、これを知っただけでも、この書籍を読んだ価値があったと思うくらいのものでした。
特に国外のサイトは秀逸です。英語でHPを閲覧することに問題がない人にとっては、かなり役立つ内容だと思います。ただ、初心者には厳しいかもしれないので、そういった意味ではある程度の地力がある人向けかもしれません。